
長年住んでいると必ず起こる「雨樋の水漏れ」によるトラブル。
ちょっとくらいなら大丈夫と放置していると、水の漏れ方が「ポタポタ」から「ジャー」っと滝のように流れるようになります。
住宅地の中で自分の家だけ雨樋から水が漏れているとなると、見た目の問題もありますが、水が適切に排水されないと最悪家の中に水が入り家自体の劣化につながったり、ご近所トラブルなどにも発展しやすいので早めの対処が必要です。
今回は、雨樋になる原因と雨樋を直す方法、業者の選び方について解説していきます。
何故水漏れが発生するのか
雨樋からの水漏れには様々な原因があります。
・つなぎ目の接着部が剥がれる
・長期使用による経年劣化
・風害による破損
理由は様々ありますが、大きく分けてこの4つが主な原因になるかと思います。
ゴミが詰まっている時は一度雨樋を外さないと内部の確認は出来ませんが、他の原因は外からの目視で分かる事が多いです。
風害は台風や大雨、地域によっては積雪などの重りで破損する事がありますが、特に多いのはつなぎ目からの水漏れと経年劣化の2つで、長年住んでいると、雨樋は屋外にありどうしても早く劣化していきます。
まず、雨樋を見つけたら原因を突き止める事が大事です。その上で今後の対策も兼ねて考えていく必要があります。
【原因別】自分で雨樋を直す方法
雨樋の破損度合い、劣化状況によっては自分で直すことも可能です。
しかし、大前提として雨樋は比較的高所にある場合が多いので、ハシゴや脚立に登って作業する必要があり、転落して怪我のリスクがあります。
作業をする際は必ず2人以上で行うなど、その点も十分留意した上で作業しましょう。
自分で雨樋を修理するために必要な工具は以下です。
- ハシゴまたは脚立
- 電動ドライバー(受け金具の取り付けや取り外し)
- コーキングをする場合、コーキング材とコーキングガン
- のこぎり
他にも別途必要な工具が出てくる可能性がありますが、最低限これらの工具を揃えてから作業をしましょう。
雨樋の詰まりの場合
雨樋の中に落ち葉などが詰まっている場合、一度取り外さないと中々内部のゴミを除去するのは難しいですが、以下の方法で解決できるかもしれません。
・ホースを通して一気に水を流して水圧で出す方法
・届きそうな範囲であればトングなどを使用してゴミを除去
雨樋のつなぎ目からの漏れの場合
1.漏れている箇所の接着剤を剥がして周辺の汚れを落とします。
2.次に雨樋同士がズレないように合わせてコーキング材か新しい継手を取り付け接着剤で固定して補修します。
一部の雨樋が破損している場合
事前に新しい雨樋や継手、接着剤、受け金具などを購入して作業を行います。
1.漏れている箇所の接着剤を剥がして周辺の汚れを落とします。
2.次に雨樋同士がズレないように合わせてコーキング材か新しい継手を取り付け接着剤で固定して補修します。
細かい亀裂から漏れている時は雨樋補修テープを貼る方法もあります。
こちらも汚れを落として亀裂箇所にテープを貼るだけなので1番楽に補修出来ますが、その場しのぎの方法なので再び漏れてくる可能性が高いです。
自分で直す場合のメリットとデメリット
メリット
自分で直す場合、やはり費用が材料費や工具類だけで収まるので、金銭的にかなり安く済ませる事が出来ます。
過去に仕事で経験がある方など作業が得意な人は、要領良く作業できるので時間も掛からず雨樋の補修が出来るかと思います。
デメリット
一方デメリットとしては、先程から伝えていますが、怪我のリスクが大きいです。
他には無理な体勢で作業をして腰を痛めたり、屋外での作業なので蜂などに刺されたりと様々なリスクがあるのを分かった上で作業をしなくてはいけません。
また、どうしても素人が行うと仕上がりが悪く、またすぐに雨樋から水がポタポタ落ちてきます。
業者に依頼して直す場合
業者に依頼すれば、どのような状態でもキレイに施工して貰えます。高所での作業でもしっかり足場を組んで作業をするので、安全面においても安心です。
雨樋の修理で依頼して事前に調査をした所、雨樋以外の破損場所が見つかる場合もあるので、手遅れになる前に対処して大事な家を守る事にもつながります。
自分でこのようにしたいなど要望も聞いてもらえて、業者からも適切な判断で最適なプランを提示してもらえるので、場合によっては既存の状態よりも良い状態で仕上げてくれる事もあります。
メリット
メリットはやはり安全安心、その道のプロなので大抵の場合、満足のいく仕上がりになると思います。
施工後のメンテナンスなどアフターフォローも充実している業者であれば、その後何があっても安心です。
デメリット
問題は金銭面の負担が大きく、自分で直す場合と比較すると工賃込みなので費用が大きく掛かってきます。
こちらに雨樋の修理・掃除を依頼した場合の料金の目安を表示します。
・雨樋補修工事…約3,500円〜
こちらの金額以外にも雨樋の長さ、雨樋の種類(廃版になっている可能性があります)などによって金額が変動し、高所の場合、足場を組む必要があるのでその費用は別途掛かってきます。
一度業者の方に見積もりをとってもらい、工事全体で掛かる金額を事前に把握しておく必要があります。
業者選びのポイント
雨樋専門の業者といっても数多く存在し、中には不当な金額を請求してくる悪徳業者も存在します。
今はネットで口コミや評判も検索出来るので、探す際の一つの目安として業者の口コミを確認する事が大切です。
また、ホームページで過去の実績や作業の流れ、料金表など掲示している事が多いので、こちらも事前に確認してから業者を選びましょう。
全交換など雨樋工事があまりにも高額になった場合、状況によっては補助金や火災保険が適用できます。
こちらも工事の際に業者に保険会社との交渉も可能か聞いてみるといいでしょう。
結局、どっちがオススメ?
価値観の違いで考え方は変わりますが、多少の出費を考慮しても業者に依頼するのが得策だと言えます。
自分で危険を犯して交換や補修をしても、早くて数ヶ月、長くても2〜3年程度で再び雨樋からポタポタ水が漏れてくる可能性があるので、また新たに材料を購入する必要が出てきますが、業者に頼めば耐久年度も長く、長い目で見れば最終的な金額は業者に依頼した方が安くなる可能性もあります。
雨樋の交換に自信があり、安全面の対策も万全に出来る方は無理に業者に頼む必要もないかもしれませんが、女性や高齢の方は無難に業者に頼むのがオススメです。
まとめ
今回は雨樋の発生原因と自分で雨樋を直す方法、業者の選び方について解説しました。
持ち家の方は必ずといっていい程、雨樋のトラブルは付き物となります。
築年数が長い家や住んでいる地域によっては雨樋の劣化状況は早くなる傾向がありますが、雨樋から水が漏れたらその都度対処しなくてはいけません。
毎回自分で直すよりも費用が掛かりますが、業者に頼む事で安全に確実に雨樋を直す事ができるので、雨樋の修理を検討している方は参考にしてみて下さい。