ベランダ雨どいの種類別|詰まりの原因・解消法と解消できなかったときの方法までご紹介!

雨の日にベランダを見てみると、雨水が溜まって流れていないことありませんか?

もしくはベランダの屋根に付いている雨樋から水が溢れていることありませんか?

今回は、そんな状態で困っている人に向けて、ベランダ雨樋の詰まり解消についてや詰まる原因・詰まりを放置したらどんなことが起きるのかについてベランダ雨どいの種類別に紹介します。

ベランダ雨樋が詰まる原因

ベランダ雨樋が詰まる原因は、ゴミや枯葉・土などが多くを占めています。

ベランダの排水溝に溜まるゴミも同じように枯葉や土であることが多いので、こまめに掃除をすることで排水溝が詰まって、排水がスムーズにいかないということが防げます。

これは稀なケースですが、雨樋は鳥の巣を作るのにちょうどいいサイズのようで、気付いたら鳥の巣があった!ということや枯葉が朽ちて腐葉土になり、草が生えるということもあります。

それが原因で水がうまく流れずに溢れるということもあります。

ベランダ屋根に雨樋がついているタイプ

どんな雨樋がつけられているのか

一般的にベランダの雨樋と言われてすぐ思い浮かぶのは、ベランダの屋根に雨樋がついているこの形。

ベランダ雨どい

波板またはポリカの屋根がベランダに設置されており、その屋根に雨樋が取り付けられています。

ここで取り付けられている雨樋はベランダの屋根の大きさに合わせて付けられるので、通常の雨樋よりも小さめサイズの雨樋がつけられていることが多いです。

また、このようなジャバラの雨樋がつけられているところも多いでしょう。
ジャバラの雨樋

既製品として屋根と雨樋(軒樋)がセットで作られているベランダ屋根もあります。
既存品 ベランダ屋根 雨どい

詰まりを放置したらどうなるのか?

初めに正常に排水ができなくなります。

排水がうまくできないと、行き場をなくした水が溢れてしまいます。

その結果、ベランダに雨水が入ることを防ぐために屋根をつけたのに、ベランダ内に水が入ってしまう可能性があります。

詰まりの解消方法

足場がある状態であれば、外側からトングや専用の機械などを使って詰まりを除去することが可能です。

初めの1枚がベランダからでも安全に外せる状態であれば、波板またはポリカの屋根を一度全て外して、ベランダ内から雨樋の詰まりを取り除きます。解消したのち、屋根を元に戻して終了となります。

※初めの1枚が安全に外せないという判断になった場合は、足場がなければ作業することができません。

また、ハシゴも安全が確保されなければ、作業は難しいです。

解消できなかったまたは他にも影響していた場合の修理方法

上記の方法で詰まりが解消できなかった場合は、縦樋にたくさんの土やゴミが詰まってどうにもならない状態になっているため、ベランダ雨樋の交換が必要になります。

よっぽど特殊な状況でなければ、縦樋のみ交換で問題ありません。

費用は、部材費と作業人代で35,000円〜になります。

雨樋は廃盤になっていることも多い部材なので、必ず現地調査をして品番などを確認する必要があります。

ベランダ横に角マスがついているタイプ

どんな雨樋がつけられているのか

角マス

最近よく見かけるようになった戸建て住宅に多いこの形(青い四角で囲っている)もベランダからの排水を担っている雨樋のため、ベランダの雨樋と言ってもいいでしょう。

これは、ベランダの排水溝と繋がっている雨樋です。

ベランダに溜まった水が排水溝へと流れ、外付けの桝に入り、縦樋→地面または地下へと流れていきます。

角マスという部材を設置して、縦樋とベランダを繋いでいます。縦樋自体は、一般的な縦樋を使用しています。

詰まりを放置したらどうなるのか?

正常に排水ができなくなります。

ベランダに水たまりができることで、水たまり部分のベランダ防水の劣化が他より早くなります。

その状態のまま放置すると、ベランダ防水の機能がなくなり、室内への雨漏りを引き起こす可能性があります。

詰まりの解消方法

ベランダ排水溝の詰まりを手作業で取り、角マスには蓋があるものもあるので、蓋を取って、角マスの中にあるゴミなどを取り除きます。

水が流れるには十分な大きさですが、ベランダから外付けの桝までの通り道は人の手が入らないほど狭いので、ここにゴミなどが詰まっている場合は、細い棒などで掻き出すことをしないといけません。

ハシゴが立てられるくらいの場所があれば、ハシゴでの作業も可能ですが、足場が必要になる場合もあります。

解消できなかったまたは他にも影響していた場合の修理方法

上記の方法で雨樋の詰まりが解消できなかった場合は、雨樋の交換が必要です。

長くベランダに水たまりができるようなことがある場合はベランダの防水が切れている(劣化している)可能性が高いため、ベランダ防水工事も必要となります。

ベランダ防水の費用は70,000円〜になります。

その他にも少しでも雨漏りが発生している場合は、内装工事なども必要になります。

ベランダ下に飾りマスがついているタイプ

どんな雨樋がつけられているのか

飾りマス

これもベランダの排水溝と繋がっている雨樋です。

ベランダに溜まった水が排水溝へと流れ、軒天につけられている桝に入り、縦樋→地面または地下へと流れていきます。

飾りマスという部材を設置して、縦樋とベランダを繋いでいます。縦樋自体は、一般的な縦樋を使用しています。

詰まりを放置したらどうなるのか?

正常に排水ができなくなります。

先程、お伝えした角マスの時と同じようにベランダに水たまりができることで、その部分のベランダ防水の劣化が他より早まり、防水機能がなくなってしまいます。

雨漏りに発展した場合は、軒天に雨染みができ、軒天が腐って落ちることもあります。

その状態まで放置した場合は、ベランダ防水の他に軒天の交換も必要になります。

詰まりの解消方法

ベランダ排水溝の詰まりを手作業で取ったり、専用の機械を使って詰まりを解消します。

※ベランダ下に飾りマスがつけられているケースでは、物理的に雨樋を外して掃除することができません。

解消できなかったまたは他にも影響していた場合の修理方法

上記の方法で雨樋の詰まりが解消できなかった場合は、雨樋の交換が必要になります。

ハシゴでも安全性に問題なければ、ハシゴで対応することも可能ですが、場所によっては足場が必要になることもあります。

これも現地調査をしてみないと、分からない部分になるので、現地調査をしてもらいましょう。

まとめ

今回はベランダ雨どいの詰まりについて、種類別に紹介しました。

ベランダの雨どいがどのように設置されているかによって、雨どいの交換だけでなく、ベランダ防水が必要になったり、軒天の交換が必要になったりと修理範囲が広くなってしまいます。

そうなってしまう前にベランダの詰まりで水が流れないということが起きたら、なるべく早く業者に連絡して、詰まりの解消をしてもらうことをおすすめします。

もちろん、当社でもその作業はできますので、お気軽にご相談ください!

2023年5月25日住宅知識,雨どいベランダ,詰まり