瓦屋根の雨漏りトラブル!原因とできることを紹介します。

瓦屋根の雨漏りは、建物の損壊に繋がる大変厄介な問題です。

特に梅雨時期や冬場など、多雨地帯ではこの問題に悩まされる方も多いことでしょう。

そこで今回は、瓦屋根の雨漏りの原因や対策について、詳しくご紹介していきます。

しっかりと対策を行い、安心して暮らせるお家を手に入れましょう。

瓦屋根の雨漏りによる被害とは?

瓦屋根の雨漏りが放置されると、建物に様々な被害をもたらします。

それらの被害には、以下のようなものがあります。

家の劣化

雨漏りによって内部が濡れた状態が長期間続くと、腐食やカビ、腐朽などの劣化が進行します。

特に木造住宅の場合、水分が入り込んでいることに気づかないままに放置すると、構造材が腐食してしまうこともあり、最悪の場合、崩れてしまうこともあります。

家財の被害

雨漏りがある場合、水が室内に入り込むことで、壁や天井が濡れ、カビやシロアリなどが発生する原因となります。

また、床やカーペット、テレビ、カーテンなど様々な家財も被害を受けます。

電気系統のトラブル

雨漏りによって配線や電気系統が濡れると、漏電やショートなどのトラブルが発生する可能性があります。

電気系統は、人の命にかかわる大変危険な部分ですので、放置しておくと大変な事態になることもあります。

以上のように、瓦屋根の雨漏りによる被害は、お家に大きな影響を与えることがあります。

雨漏りが発生した場合には、早期に発見し、適切な対策を取ることが必要です。

瓦から雨漏りする原因

瓦から雨漏りする原因はいくつかあります。

瓦の割れやズレ

瓦の割れやズレがあると、そこから雨が入り、雨漏りの原因となる可能性があります。

瓦の割れやズレが起こる理由は、地震・台風などの外部的な要因の場合が大きいです。

その割れやズレを放置すると、水が大量に入ることになり、瓦の下地の劣化を早めてしまいます。

その結果、雨漏りが発生してしまいます。

下地の劣化

瓦は、瓦自体が破損などをしない限り、ほとんど劣化をしません。

裏付けるように瓦の耐用年数は50年以上と言われており、神社や仏閣で使用されています。

瓦自体よりも重要でありながら、耐用年数が15年と短いのが下地の防水シートです。

正直なところ、瓦が割れやズレてしまって雨が入っていても、防水シートが劣化していなければ、雨漏りはしません。

そのくらい重要なシートですが、先ほど伝えたように15年で経年劣化してしまいます。

防水シートと言われていますが、想定以上の水に晒されると劣化して、防水性がなくなり、穴が空いたりもします。

その結果、雨漏りが発生してしまいます。

棟瓦の歪みと漆喰の劣化

瓦屋根には、屋根の頂点に棟瓦という瓦が積み上げられています。

そして、その棟瓦を固定しているものの一つが漆喰と呼ばれるものです。

この漆喰が太陽の紫外線や地震など、住環境や災害によって剥がれたり、割れたりしてしまうことがあります。

その状態のまま放置してしまうと、雨水が入って、棟瓦が歪む原因となり、雨漏りが発生してしまいます。

瓦から雨漏りさせないためにできること

上記で瓦屋根の雨漏りの原因について紹介しましたが、雨漏りが発生しないようにするためには、どうしたら良いのかについて紹介します。

雨漏りしないためには、定期的な点検が一番楽でお金がかからない方法です。

瓦屋根の点検は、年に1回程度が望ましいとされています。

定期的な点検をすることによって、瓦の割れやズレ、ひび割れなどを早期に発見し、修理することができます。

また、瓦の割れやズレの原因となる自然災害の地震・台風は避けることができないので、被害にあったときにどうすればいいのかなど事前に調べましょう。

可能であれば、大きな地震や台風がきたら点検をすると決めてしまうことで早期発見もでき、放置することで起きる防水シートや棟瓦からの雨漏りも防げます。

今では、無料で点検・調査をしてくれる業者が増えてきていますので、そういったものを利用ながら、雨漏りさせないお家を作りましょう。

もし、雨漏りしてしまったら?瓦屋根の修理方法を紹介

もし、雨漏りしてしまったときに考えられる修理方法を紹介します。

瓦の修理・交換

瓦にひび割れや欠け・割れがある場合は、なるべく早く修理または交換する必要があります。

瓦の交換は、専門業者に依頼しましょう。

1枚の瓦交換で広い敷地があれば、ハシゴで作業する業者もいますが、複数枚の瓦の交換やハシゴをかけることが難しい場合は、足場が必要になります。

葺き直し

葺き直しは、瓦屋根のみにできる施工方法で、元々ある既存の瓦を一旦全て取り外して、下地(野地板・防水シート)を新しいものに変える工事です。

この工事は、防水シートを新しいものに変えるので、瓦屋根から雨漏りしていた場合、雨漏りの解消が望めます。

また、葺き替えと違って、瓦の廃棄処分費がないので、大掛かりな工事のわりに費用を抑えることができます。

葺き替え

葺き替えは、瓦屋根から他の屋根材(スレートやガルバリウム)に変える工事です。

この工事は下地から瓦まで全てを変える工事になるので、瓦屋根から雨漏りしていた場合、雨漏りの解消が望めます。

また、他の屋根材に変えることで耐震性も上がるため、葺き替えを選ぶ人も多いです。

瓦屋根の修理費用はどのくらいかかるの?

瓦屋根の修理費用は、修理の内容や瓦の種類、面積、工事業者によって異なります。

一般的には、小さな修理であれば数千円〜1万円程度、屋根全体の葺き直しや葺き替えであれば数十万円〜数百万円程度の費用がかかります。

瓦の交換や補修は、瓦の種類や大きさ、割れた数によって費用が変わります。

さらに工事業者によっても費用が異なります。

一般的には、大手業者よりも中小の地元業者の方が費用が安く、丁寧な作業をしてくれることが多いです。

ただし、業者によっては安さをアピールしているだけで、工事のクオリティが低くなってしまうこともあるため、業者選びには十分な注意が必要です。

修理費用を抑えるためには、定期的な点検が大切です。

瓦のチェックを行うことで、小さな問題を早期に発見し、修理費用を抑えることに繋がります。

また、業者選びも重要です。安さだけに惑わされず、信頼できる業者を選びましょう。

まとめ

瓦屋根の雨漏りトラブルは、放置しておくと大きな被害をもたらす可能性があります。

しかし、原因を正しく把握し、適切な対策を講じることで、早期に解決することができます。

本記事では、瓦屋根の雨漏りトラブルの原因や対策について解説しました。

早期発見・対処によって、家を守ることができるため、定期的な点検やメンテナンスを心がけ、安心して生活するための工夫をしましょう。

2023年5月29日住宅知識,屋根,雨漏り