【簡単解説】シーリングってなに?
シーリングというのは、すごく簡単にいうと・・・
主にサイディングボートという板材を一枚一枚、外壁に貼り付けているお家の隙間にあるゴム状のものです。窓のサッシと外壁の隙間にもよく使われているので、一度は見たことある方もいらっしゃると思います。
今回は、そんなシーリングの役割から工事費用までサクッと簡単に解説します!
シーリングの役割
シーリング(コーキングとも呼ばれます)は壁の補修材としてもよく使われる建材です。
シーリングを使うことにより
・建物の内部に雨水や汚れが侵入するのを防ぐ
・地震などの揺れでサイディングボート同士が押し合って割れてしまったり、建物の劣化を防ぐ
というような重要な役割を持っています。
もし、シーリングがないと外壁の間から水が侵入し、建物内部を腐食させてしまったり、振動による衝撃が吸収されず建物に大きなダメージを与えることになります。
★正常なシーリング
正常なシーリングは、この画像のように表面がきれいでサイディングボードとくっついている状態です。
劣化の時期と打ち替え目安
シーリングは、普段から紫外線や雨・風など外の湿度や温度の変化によって、膨張と収縮を繰り返しているので3年〜5年くらいで劣化してきます。
またシーリングは紫外線に弱いため、太陽がよく当たる壁のシーリングだけが劣化する速度が早くて、他の壁はそれほどでもないという場合もあります。
そのため、大体10年で打ち替えをする方が多い傾向にあります。
こんなサインが現れたら打ち替えが必要!?
これから紹介するシーリングの劣化サインは、専門の知識がなくてもひと目見れば発見できるサインです。「あとで・・・」と、放置すると雨水や汚れが建物の中に侵入して、建物自体の劣化が進んでしまう可能性や外壁にヒビが入ってしまうなどの二次災害を引き起こす可能性があります!
1 しわ・ひび割れ
危険度:レベル3
太陽がよく当たる壁のシーリングはこのように「しわ」や「ひび割れ」が無数に入っていることが多いです。
2 痩せ
危険度:レベル4
シーリングの分量が少なくなってる状態です。側面が壁から剥がれてしまっているのが分かりますでしょうか?
ここからどんどん劣化が始まっていき、この写真のように痩せてしまった部分から壁のヒビ割れを起こすことがあります。
3下地や防水シートが見えてしまっている
危険度:レベル5
この場合、雨水や汚れが侵入する入り口を作っているのと同じことなのですぐに修繕することをオススメします。
このまま放置していると建物の内部の劣化が進むので早めの対策を。
シーリングの種類
一般的な家で使われているのは、変成シリコン系のシーリングかポリウレタン系のシーリングが多い傾向にあります。
この2つ以外にも壁の素材によってシーリングの種類が変わるので、今回は代表的な5つをご紹介します。
1 変成シリコン系
メリット:一般的に使用されている。塗料が塗れる。周囲に汚れが付きにくい。
デメリット:シリコンに比べると少し高い。ガラス周りには使用できない。
2 ポリウレタン系
メリット:一般的に使用されている。硬化後の弾力性が強い。塗料が塗れる。
デメリット:紫外線に弱い。シーリング材が痩せやすい。
3 シリコン系
メリット:耐久性、対侯性、耐熱性が良い。水回りで使用される。他に比べて安価。
デメリット:塗料が塗れない。
4 アクリル系
メリット:ALCパネルの目地で良く使用される。安価。
デメリット:耐久性が弱い。ニーズが少ない。
5 ポリサルファイド
メリット:石の目地によく使われる。接着性が高い。耐久性が良い。表面にゴミ、ほこりが付きにくい。
デメリット:塗料を塗ると変色、軟化させる場合がある。独特な匂いがある。
シーリングの工事費用
戸建ての場合、シーリングの打ち替えをおこなう面積で変わってきます。また、意外と知られていないかもしれないのですが、シーリングの補修や打ち替えだけおこなう場合でも足場の設営は必要になります。
足場の設置だけでも15万円くらい掛かります。
※ 建物の大きさによって変わってきます。
そのため、相場は大体20万円〜40万くらいを目安にしておくと良いかと思います。
でも、出来ればもっと安くしてほしい・・。そんなお気持ちあるかと思います。
当社では、約91%の確率で火災保険が下りているという実績やお客様のお家を修繕してきた経験から
お家やお客様自身に出来るだけ負担がかからないようなかたちでご提案させていただきます。
些細なことでも構いません。