外壁コーキングのひび割れは危険信号｜ 放置するとリスクが大きくなります。

長年住み慣れたお家の外壁コーキング (壁同士の隙間を埋めるために充填剤を注入する)が、ひび割れる場合があります。

放置をした状態で、修理しないでいると、さらにコーキングの状態が悪化し、雨漏りの原因などになり、費用もかかるというリスクがあります。

この記事では、ひび割れのリスク・注意点・対応方法について紹介します。

コーキングとは

コーキングとは、建物の目地などの隙間に、コーキング材という弾性に富んだ樹脂系の充填剤を入れることをいいます。

外壁材と外壁材の隙間、窓枠の縁などに注入することで隙間を埋めて水が入らないようにします。

外壁のコーキングをする理由

コーティングの役割は、以下の通りです。

外壁材の防水性や気密性を高める

通常、外壁パネル同士の継ぎ目には、少しの隙間が空きます。

この隙間を埋めることによって、雨水などの水が侵入することを防止し、外壁自体への傷みを軽くすることによって、お家の劣化を防ぐ事が可能です。

壁材をクッションのように保護する

一般的に壁材は、季節の気温の変化によって、僅かですが、膨張や収縮を繰り返しています。

その為、パネル自体を隙間なく貼り付けてしまった場合、お互いが接触することで破損をしてしまうリスクがあります。

そこで、壁材パネルの隙間にコーキングを充填することによって、壁材の膨張を吸収し、クッションのように建材同士が接触することを防ぐための役割を果たしています。

地震等で発生する揺れから、お家を守る

コーキングによって、揺れによる振動を吸収し、緩衝材として外壁のひび割れや破損から建物を守る役割があります。

外壁のコーキングがひび割れをおこす原因

主に、ひび割れを起こす原因として挙げられるのは、以下の通りです。

コーキング自体の経年劣化

外壁のコーキングでひび割れが発生している原因のほとんどが経年による劣化です。

コーキングは、太陽の紫外線や時間の経過とともに劣化し、一定の劣化が進むことによって、ひび割れという現象が現れます。

コーキングの材料は樹脂状の材料を使用していますので、劣化の進行によって硬くなっていきます。

そこに、地震などの振動や紫外線などの自然環境の影響により、ひび割れが発生します。

コーキング施工時の不備

コーキング施工時の不備が原因で、ひび割れが発生する場合があります。

不備の原因としては、施工時に充填するコーキングの量の不足や外壁材とは合わない不適切なコーキング材を使用した場合もひび割れの原因となります。

コーキングの施工後、数ヶ月以内にひび割れができた場合は、このケースが当てはまります。

コーキングのひび割れを放置することによって発生するリスク

放置することによって、外壁コーキングのひび割れから、徐々に風や雨により水が侵入することになります。

同時に、外壁材に水が浸み込むことにより、腐食の原因となって、外壁材が痛むことになります。

さらに外壁コーキングのひび割れからお家の内部まで雨水が入り込んだ場合は、雨漏りやカビ・シロアリを発生させる原因になりかねません。

このリスクを防ぐためには、ひび割れ箇所を点検し、早めの修理をする必要があります。

コーキングのひび割れを修理する具体的な方法

まず、外壁のコーキングの寿命はどのくらいかというと、お家の立地している条件(季節の寒暖差や紫外線の量など)により変わってきますが、一般的には、10年程度と言われています。

寿命が近くなると、目視でひび割れ・痩せ・剥がれが確認できますので、10年過ぎた辺りで業者への点検を検討しましょう。

それでは、外壁コーキングのひび割れはどのような修理をすれば良いのか紹介します。

コーキングのひび割れを修理する費用

実際に、外壁コーキングのひび割れ修理するためにかかる費用の参考費用単価は以下の通りです。

■コーキングの増し打ち：単価 500~1,000円/m
■コーキングの打ち替え：単価 900~1,500円/m

※別途、足場費用を必要とします。

外壁コーキングの耐久性を保つ方法

定期的に点検を行う

お家は、常日頃、台風・地震などの自然災害や風・雨・紫外線や熱などの厳しい環境に晒され、知らないうちに劣化が進んでいきます。

そのため日頃から傷みやひび割れのチェックをしておく必要があります。

また、2階の外壁部分や屋根については、個人で点検するのは難しいので、業者の定期点検を実施してもらうと安心です。

外壁塗装を行う

外壁塗装をするときは、コーキング部分も一緒に塗装してしまうので、コーキング部分にも塗料の膜が張られ、コーキングの劣化スピードを抑えてくれます。

コーキングの耐用年数は10年と言われていますが、10年過ぎても問題ない場合や忘れてしまっていたということもあると思います。

そういうときは、外壁塗装をするときに足場も建てるので、一緒にコーキングの打ち替えをすることでコストも抑えられます。

実際に当社のお客様でも外壁塗装と一緒にコーキングの打ち替えをしてしまう人や太陽の当たり方で明らかに劣化しているところだけコーキングを打ち替えて、外壁塗装するという人もいらっしゃいます。

耐久年数の長いコーキング材を選ぶ

一般的に5年〜10年がコーキングの耐用年数と言われていますが、中には高い耐久性で20年もつコーキングもあるそうです。

実際にそのくらい保つのかは、お家の立地条件や環境によりますが、そのような製品も出てきているようなので、耐久性の高いコーキング材を使うもの一つの手です。

通常より費用はかかると思いますが、耐久年数が長いコーキング材を使用する事で最終的にトータルのコスト削減にも繋がります。

まとめ

最後に外壁コーキングについてまとめます。