火災保険を使えば0円で修理できます!!
よく広告やネット検索しているとタイトルのような文章を見かけますよね。
この文章をより分かりやすく正確にいうと、『火災保険を使えばお財布からお金を1円も出さずに屋根や雨どいの修理が出来る可能性が高い』です。
火災保険が火災以外でも適用される!?
火災保険は、火災が発生した場合に適用される保険だと思われている方がまだまだ多いのが現状です。
でも、その中には「火災以外にも使えるのは知ってるけど、どうしたらいいのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その仕組みとしては、火災保険の中には【 風災・水災・雪災・ひょう災 】などの補償があります。
※ 各保険会社や加入している火災保険によって補償内容が変わる可能性がありますので、保険証券をご確認することをオススメします。
一概には言えませんが、保険証書の風災や雪災の項目に「○」が付いていれば、風災に対応しています。
火災保険の種類
火災保険には【 住宅火災保険・住宅総合保険・オールリスクタイプ 】の3つがあります。
★ 住宅火災保険:一般的な火災保険です。火災・落雷・破裂・風・雪災などの損害を補償してくれます。
★ 住宅総合保険:住宅火災保険に加えて落下物・衝突・盗難・水災などの損害を補償してくれます。
★ オールリスクタイプ:リスクが多様化した現代に生まれた新しいタイプの保険です。内容は各保険会社によって異なります。
※ 参照:Yahoo!JAPAN 保険
火災保険の『 風災 』と『 雪災 』
火災保険の【 風災・水災・雪災・ひょう災 】などの補償の中で屋根や雨どいでよく適用されるのは「 風災 」と「 雪災 」です。
【 風災 】
一般的に台風や暴風雨、春一番、突風、竜巻など最大瞬間風速20メートル/秒以上の強い風による自然災害のことです。
※最大瞬間風速20メートル/秒以上で人は、何かに掴まっていないと立っていられないほどで車の運転も困難です。
例えば
・台風によって、屋根瓦が壊れて雨漏りしてしまった。
・台風が過ぎた後、屋根をみたら瓦がズレている。
・強風で雨どいの一部が外れてしまった。など
【 雪災 】
大雪で積もった雪の重みや雪が屋根から落下したことによる事故などによって建物が壊れてしまう自然災害のことです。
例えば
・雨どいに雪が積もり、重さで歪んでしまった。
・屋根から落ちてきた雪でカーポートが壊れてしまった。
・雪の重さで屋根が変形してしまった。など
免責方式・損害額20万円以上型の違いってなに?
加入している火災保険には【 免責方式・損害額20万円以上型 】の2つのタイプがあります。
どちらのタイプかによって、保険料の受け取りが出来るか・出来ないかが変わってきます。
免責方式
保険加入者が自己負担額(免責金額)を決めるタイプのもので、
自己負担金より損害額が大きければ、保険料を受け取ることが出来る仕組みです。
自己負担金を3万円に設定した場合
自己負担金:3万円 ー 損害額(修理費):20万 = 17万円が受け取れる!
自己負担金:3万円 ー 損害額(修理費):1万 = 受け取れない!
損害額20万円以上型
損額額が20万円以上を越えた時に保険料を受け取れる仕組みです。
※ 受け取れる保険料に関しては各保険会社などによって変わります。
例えば
損害額(修理費):30万 = 保険料を受け取れる
損害額(修理費):18万 = 保険料を受け取れない
申請ステップ
実際にどのようなステップで受け取れるのか、火災保険の申請〜受け取りまでの5ステップを見てみましょう!
ステップ1:火災保険の確認
火災保険の契約すると、必ず保険証書という火災保険の契約内容などが書かれた証書が届いてると思うので、その保険証書を取り出しましょう。そうすると、火災保険の契約内容が確認できますので、風災や雪災などに「○」が付いているか確認しましょう。
ステップ2:業者や保険会社への連絡
最近では、無料調査をしてくれる業者が増えていますが、選ぶ時は被災箇所の専門業者かつ火災保険に詳しい業者を選ぶことをオススメします。
また、保険証書に記載されている電話番号に連絡して、申請書類を取り寄せましょう。
その際にいつ被災されたかなどの被災状況を詳しく聞かれるので、伝えることをメモに書いて準備しておくと良いかもしれません。
ステップ3:申請書の記入・送付
申請書類が届いたら必要な項目に記入します。
その他、被災箇所の写真・図面・業者からの見積もりを同封して保険会社へ送りましょう。
★ 火災保険の申請について ★
火災保険の申請は、火災保険加入者以外からの申請は受け付けていません。
必ず保険会社から本人確認をされます。
保険会社によっては、本人以外の申請書類への記入を防止するために調査時に申請書類を持ってくる場合などもあります。
ステップ4:保険会社による調査・審査
保険会社から派遣された担当者が現地調査を行います。
この時に見積もりを出した業者に立ち会ってもらうと、どのような工事を行うかなどを保険会社の担当者と話し合ってくれるので安心です。
※ 被災箇所の写真が鮮明でしっかりしたものであれば、保険会社に送られた書類のみで審査する場合もあります。
ステップ5:保険金の受け取り
無事に審査が完了し、火災保険適用が認められると支払われる保険料が決まります。
修理費と同じ額が振り込まれる場合や少なめに振り込まれる場合など様々です。
保険料が決まると、申請書類に記載した口座に振り込まれます。
これって詐欺?
火災保険は、負担も少なく建物を修理出来るので、適切に使うことが出来ればとても便利なものです。
しかし、火災保険の仕組みを利用し、保険料を目的とした悪徳業者がいるのも事実です。そんな悪徳業者の特徴をチェックしましょう!
1、「無料」という言葉を多く使う業者
危険度:MAX
冒頭でも言ったとおり、火災保険を使えば無料でお家を修理することも高い確率で可能です。
しかし、全ての人が火災保険を使うことによって無料でお家を直すことが出来るわけではありません。
審査が通らず、火災保険料が下りない場合もあります。必要以上に「無料」という言葉をたくさん使ってくる業者には気をつけましょう。
2、嘘の申請をする
危険度:MAX
火災保険は、経年劣化などでは適用されません。
しかし、悪徳業者の中には、経年劣化による建物の破損などを自然災害の影響と偽って申請しようとします。
もし、お客様に嘘の理由で申請しましょうと言ってくる業者であればお断りしましょう。
3、全てが不透明
危険度:MAX
見積もりを「工事一式」と記入したり、詳細な工事内容の説明をしなかったりなど、全てのことに対して説明をせずに進めてしまう業者は注意が必要です。
何か疑問に思うことがあれば、悪徳業者かチェックするためにもいろいろ質問してみましょう!
優良業者を見極めましょう
悪徳業者については紹介しましたが、では、優良業者とはどんな業者のことをいうのでしょうか?
火災保険に関する知識を持っている
原因を写真に撮り、どのような方法で修理をするか説明してくれる
火災保険の結果が出るまで工事契約をしない
火災保険を使って良からぬことをしようとする業者は少なからずいますが、火災保険を上手に使えばご負担が少なくお家が修理できます!
悪徳業者に騙されないような知識と断る勇気を持って、賢く火災保険を使ってお家のメンテナンスをしましょう!