ベランダの塗装はどうするの?気になる費用相場と業者選びのポイントを徹底解説!
ベランダの塗装が傷んできたら塗装しなくてはいけません。
なぜならベランダの塗装の傷みをそのままにしておくと、室内への雨漏りに繋がるからです。
ベランダが原因の雨漏りを防ぐためにも適切な時期に塗装を行いましょう。
ここでは、ベランダの塗装時期を判断する方法と費用相場、さらに業者選びのポイントについて解説していきます。
ベランダで塗装する場所は外壁と床の2ヶ所
ベランダ塗装は、主に壁面と床面の2ヶ所を行う必要があります。
ひとくくりに塗装呼ばれますが、壁面に塗る塗料と床面に塗る塗料は全く異なります。
壁面と床面にわけて詳しく解説しましょう。
外壁の塗装
ベランダの外壁塗装は、ベランダの壁面を塗装する工事になります。
外壁と呼ばれる建物の壁と、手すり壁と呼ばれる腰の高さまである転落防止壁の2ヶ所があります。
内壁はモルタルやサイディング、軽量気泡コンクリート(ALC)などで作られています。
手すり壁は、内壁と同じ材料か若しくは、鉄製・アルミ製の格子でできています。
どの材料でも基本的に塗装することは可能です。
ただ使用される材料は異なりますので、施工業者から最適な材料を提案してもらうようにしましょう。
床の塗装(防水塗装)
ベランダの床の塗装は、防水塗装になります。
ただし防水材には様々な種類が存在しており、すべての材料で塗装が必要なわけではありません。
施工業者に現場調査にきてもらい判断してもらいましょう。
このとき注意が必要なのは、闇雲に塗装をすすめてくる施工業者もいるということです。
ベランダ塗装を行う時期は?
実際にベランダ塗装を行うにも、どういうタイミングで行うべきかわからない方も多いのではないでしょうか。
ベランダ塗装を行う判断基準となる事象についてみていきましょう。
壁の色が変わってきた
外壁の色が変わってくるのは、塗料の劣化が起きているサインです。
外壁に手で触れてみて白い汚れが付くようであれば塗料の劣化が進行していますので、そろそろベランダの塗装を考える時期といえます。
壁の塗装が剥がれてきた
ベランダ壁の塗装の裏側に水や湿気が入り込むことで、塗装が剥がれてくることがあります。
水や湿気が入り込む原因を見つけ処置する必要がありますので、剥がれてきた塗装の回りも補修してから再度塗装しなければなりません。
ベランダの壁に塗装の剥がれが見られたら早急に対策してください。
壁にコケや藻が生えてきた
ベランダの壁にコケや藻が生えるのは、塗料に含まれる防カビ・防藻機能が失われているからです。
防カビ・防藻機能が失われているということは、塗装の塗り替え時期といえます。
またコケ・藻が発生しやすいのは、湿気の多い場所ですので早めに塗装を行い、建物の骨組み部分に湿気が侵入するのを防ぎましょう。
壁・床にひび割れが見られる
壁や床にひび割れがおきていると、そこから水が侵入し雨漏りに繋がります。
下地補修をおこない外壁塗装し直すことで、建物の骨組み部分の劣化を遅らせることができるのです。
床の塗装が浮いてきた
ベランダの床の塗料は防水塗料なので、非常に重要です。
床の塗装が浮いているのは、塗料が密着性を失っているからです。
密着性を失った塗料は気温の影響による伸び縮みで破れてしまいます。
防水塗料が破れることで水が侵入し雨漏りが起こるのです。
室内に雨漏りしてきた
ベランダ付近の室内に雨漏りが発生しているのであれば、すぐに雨漏り調査を行いベランダの壁・床塗装を行ってください。
ひとたび雨漏りしてしまうと、雨漏り調査や、雨漏りによって被害を受けた室内の補修など多額の費用負担が生じます。
ベランダ塗装の費用相場は?
実際にベランダ塗装をおこなう時、どのくらいの費用を準備しておくべきか気になるところです。
ベランダの塗装する部位によって、費用は異なりますのでそれぞれみていきましょう。
ベランダの外壁塗装の費用相場
ベランダの外壁塗装をおこなう費用相場は、1㎡あたり1,500円から2,500円です。
ベランダ塗装の費用構成は下記の通りです。
- 人件費
- 材料費
- 諸経費
どんな材料を使用するかによって材料費は変動しますので、目的と費用のバランスを考え材料を選定しましょう。
ベランダの床塗装の費用相場
ベランダの床塗装(防水)をおこなう費用相場は、1㎡あたり3,500円から8,000円です。
ベランダの床塗装(防水)も外壁塗装と同様に、人件費、材料費、諸経費から構成されています。
ベランダの床塗装(防水)を考えるときに注意が必要なのが、現状が何の材料が使用されているかです。
現状で使用されている材料によって、塗り重ねが“できるもの”と“できないもの”があります。
業者に現場確認を依頼し判断してもらいましょう。
ベランダ塗装の費用を安くするには
大掛かりな工事ではないものの、ベランダ塗装には意外と費用が掛かります。
できるだけ費用を抑えるための方法について紹介します。
日々の点検と早めの応急処置
外壁や床は、下地部分が傷んでしまうと工事範囲が広がってしまいます。
そうならないためにも、定期的に点検することをおすすめします。
点検するときは以下のポイントに注意して行ってください。
- 壁に亀裂がないか
- 壁に膨らみは見られないか
- ベランダの排水溝にゴミが溜まっていないか
- 床がめくれているところはないか
不具合が見られたら、業者の現場調査を依頼しましょう。
信頼できる業者に依頼することで適切な処置方法で応急処置してくれる場合もあります。
相見積もりの取得
ベランダ塗装工事を考えるときは、相見積もりを取得し相場感をつかむようにしてください。
緊急度をうたい文句に契約を急かされても、必ず相見積もりを所得し比較検討しましょう。
ただし、信頼できる業者がいる場合は相見積もりをとらずに、予算を伝えることも費用を抑える1つの手段です。
別の工事と一緒に実施する
総額の工事費用は膨らみますが、家全体の塗装工事を検討してみるのも良いでしょう。
ベランダ塗装だけですと、どうしても割高になってしまいます。
なぜなら工事にかかる作業手間が、丸1日かかることがないからです。
また、ベランダの塗装に傷みが見られるということは、その他の部位も傷んでいる可能性があります。
ベランダ塗装に限らず、まとめてできる工事は、まとめておこなうことがおすすめです。
ベランダ塗装の業者を選ぶには?
ベランダ塗装をおこなうにあたり、業者の選定が重要となります。
良い業者に出会うためにはどうすれば良いか解説していきます。
工事実績の豊富さ
建築工事は、今までの経験がものを言うことがあります。
特にイレギュラーな事態が発生したときに、過去の経験から解決策を見出していくのです。
工事実績が豊富であれば、自然とイレギュラーな事態を乗り越えたことも多くなります。
業者によっては得手不得手がありますので、実績とともに工事の内容も確認しましょう。
アフター点検時のフットワーク
工事が終わると、保証書が発行されます。
保証書の期間に基づき、アフターメンテナンスが行われることになりますが、アフターメンテナンスを疎かにする業者も少なくありません。
アフターメンテナンスが必要なときに、駆けつけてくれる体制が整っているか確認しておきましょう。
見積もり内容の細かさ
見積もり内容を細かく記載してくれる業者は、工事についてよく知っていると言えます。
見積もりのなかに、【一式】という項目が多い見積もりは要注意です。
見積もりが提出されたときに、工事範囲はどこまでか明確にしましょう。
コミュニケーションの良さ
積極的にコミュニケーションを図ってくれる業者は、信頼できる業者の証です。
特にベランダ塗装のみですと、工事費用も限られてきますが工事の大小で判断しない姿勢は、その業者の責任感の現れです。
ベランダ塗装を成功させるには【まとめ】
ここまでベランダ塗装について解説しましたが、最後に需要なポイントをまとめます。
- 適切な時期に工事をおこなう
- 早めの処置を検討する
- 費用相場を把握する
- 信頼のおける業者に依頼する
大切な資産である“家”が、末永く綺麗な状態であるようにベランダ塗装について考えてみてください。
この記事が、ベランダ塗装をお考えの皆様にとって、役立ったのであれば幸いです。