ブロック塀を補修せずに放置すると大事故に繋がる!?補修時期の目安と費用相場を徹底解説!

ブロック塀を補修せずに放置すると大事故に繋がる!?補修時期の目安と費用相場を徹底解説!

あなたの家のブロック塀、最後に点検したのはいつですか?

特に問題がなく、気にしたことがない人や定期的な点検はしなくていいかな・・・という人も多いのではないでしょうか?

しかし、ブロック塀を長年補修せずに放置していると、思わぬ事故につながる恐れがあり倒壊などのトラブルで加害者になってしまうかもしれません

この記事では、ブロック塀を補修が必要になるタイミングや実際にかかる費用の目安について、わかりやすく解説していますので、ぜひ最後までご一読下さい。

ブロック塀の倒壊

ブロック塀の倒壊

建物のまわりを囲うように設置されている塀の中でも、コンクリートブロックで造られているものを「ブロック塀」と呼んでいます。

ブロック塀は、ブロック同士のつなぎ目(目地)が少し凹んでいるのが特徴で、見た目でも判断が可能です。

昭和53年に発生した宮城県沖地震」では、ブロック塀の倒壊による事故が相次ぎました。

これをきっかけに、建築基準法が改正され、安全性に関する規定が強化されました。

しかし現在でも、基準を満たしていないブロック塀が多く残っているのが現状です

誰でも気軽に積み上げられることから、DIYや古い施工のまま放置されているものも多く、小さな地震でも倒壊の可能性があるため注意が必要です。

ブロック塀の補修時期はどこで判断する?

では、どういう状態になったら、ブロック塀のを考えるべきなのでしょうか?

ここでは、補修の目安となる3つのチェックポイントをご紹介します。

ヒビ割れ

ヒビ割れ

ブロック塀にヒビ割れが見られる場合は、早急に補修が必要です

ヒビから雨水が入り込み、内側からダメージが進行する恐れがあります。

特にブロック塀は、厚みが約10cm~15cm程度しかないため、小さなヒビでも倒壊のリスクが高まるため注意が必要です。

浮き・ズレ

浮き・ズレ

ブロック塀の一部が浮いていたり、ズレている場合は、非常に危険です。

ブロック塀の中間部分での浮きやズレなどの異常がある場合、全体のバランスが崩れて倒壊につながる可能性があります

また、施工自体が適切に行われていない可能性もあるため、補修ではなく解体・建て替えを検討すべきケースもあります。

目地の欠損

目地の欠損

ブロック同士の目地が欠けているだけの場合、緊急性は高くありません

しかし、放置することでつなぎ目から雨水が入り、コンクリートブロックそのものの劣化につながります。

その場合、できるだけ早めに簡易的な補修を行うことをおすすめします。

ブロック自体が雨水が紫外線に直接さらされないようにするのが、長持ちさせるコツです。

ブロック塀の補修に費用はいくら必要?

ブロック塀の補修の費用はいくら必要?

ブロック塀を補修が必要なのは理解しても、実際にどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。

ここでは、補修の規模ごとに費用相場をご紹介します。

軽微な補修

ブロック塀に小さなヒビ割れが見られる場合は、シーリング材を使った補修を行います。

大きなヒビ割れが無ければ、このように簡易的な対応で済むケースもあります。

  • 費用相場15,000円~50,000円程度

※シーリング補修はあくまでも応急処置のため、見た目が多少損なわれる場合がありますが、倒壊を防ぐ意味では有効な手段といえます。

大幅な補修

ブロックの欠けや幅広いヒビ割れが発生した場合は、より大がかりな補修が必要です。

施工内容は状況により異なりますが、費用相場はおおむね一定になっています。

  • 費用相場:1㎡あたり5,000円~10,000円程度

業者が現地調査の上、最適な補修方法を提案してくれます。

解体して新設

ブロック塀の劣化が進んでいる場合や古い仕様で安全性が確保できない場合は、解体をして、新たに設置する工事が必要になることもあります

特に、通学路や介護施設付近など、第三者が通行するエリアでは、早めの対応が重要です

  • 費用相場:1㎡あたり30,000円~45,000円程度

このように、補修内容によって費用は大きく異なります

気になる場合は、まずは業者に現地調査・見積もりを依頼してみるのがおすすめです。

ブロック塀の代わりになるものがある!

ブロック塀の代わりになるものがある!

ブロック塀は劣化しやすく、定期的な補修が必要になる素材です。

もし解体して新しく設置する場合、ブロック塀以外の製品を選ぶという選択肢もあります。

ここでは、ブロック塀の代わりとして使える主なアイテムを3つご紹介します。

メッシュフェンス

メッシュフェンス

街中でもよく見かける、網状のフェンスです。

価格が安く、倒壊のリスクがないため、手軽に設置できます。

通気性も良く、柱の塗装など簡単なメンテナンスで長持ちします。

DIYでの対応も可能です。

ただし、目隠し効果はほとんどないためプライバシーを重視する場合は不向きです

アルミルーバーフェンス

アルミルーバーフェンス

アルミ素材で作られたルーバー状(羽板状)のフェンスです。

風通しと目隠しの両立が可能で、尚且つ見た目もスタイリッシュ、デザイン性も高いため、住宅の景観にもなじみやすいです。

その分、費用はやや高めで、施工にはある程度のコストがかかります

コンクリート塀

コンクリート塀

ブロックではなく、打ちっ放しや塗装仕上げのコンクリート塀にする方法です。

頑丈で、倒壊リスクが極めて低く、防犯性も高いのが魅力で、見た目もおしゃれに仕上がります。

しかし、大掛かりな工事が必要になりますので、費用面や近隣への配慮が必要です

ブロック塀の点検を行う

ブロック塀の点検を行う

外壁の痛みには気を配っていても、ブロック塀の状態まで気にしている人は少ないかもしれません。

しかし、ブロック塀が隣の家や道路に面している場合、特に注意が必要です

万が一、ブロック塀が倒壊してしまえば、所有者としての管理責任を問われる可能性があります

人身事故など重大なトラブルを防ぐためにも、定期的な点検がとても大切です

点検の頻度とポイント
  • 年に1回は、自分で点検を行うのがおすすめです
  • 大きなヒビ割れや膨らみ・ズレが見られた場合は、専門業者に相談しましょう

ブロック塀の倒壊は、命に係わる重大な事故につながる恐れもあります

まだ大丈夫」と思わず、早めの点検・修繕で安心を手に入れましょう

まとめ

ブロック塀は、地震や台風などの自然災害で倒壊するリスクがある構造物です。

実際に、倒壊によって人命が奪われる深刻な事故も発生しています。

そうした事態を防ぐために、日頃からの点検と早めの対応が何より大切です。

ご自身で定期的に点検を行い、痛みや異常が見られた場合は、速やかに専門業者へ相談しましょう。

この記事をきっかけに、ご自宅のブロック塀にも目を向けていただけたら幸いです。

安心・安全な暮らしのために、ぜ日一度点検をしてみてください。

2023年4月24日住宅知識,外壁