雹(ひょう)被害による屋根・雨どい・カーポートの修理費用は?火災保険や対処法を解説!

突然の雹(ひょう)によって、屋根や雨どい・カーポートが破損してしまうことがあります。
近年、全国各地で雹による被害が発生しており、いつどこで被害に遭うか分からない状況です。
しかし「雹が降ったけど、住宅に被害は出たのか分からない」「修理費用はいくらかかる?」「火災保険は使える?」など、何から対応すればよいのか分からず不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
雹被害は放置すると、雨漏りや住宅の劣化につながるだけでなく、修理費用が高額になる可能性もあります。
今回の記事では、雹被害を受けた際にまず確認したいポイントや放置するリスク・修理費用の相場・火災保険の適用条件について分かりやすく解説します。
雹(ひょう)で住宅が被害を受けたらまず確認したいこと
突然の雹によって住宅が被害を受けた場合は、慌てて屋根へ登ったり、自分で修理しようとしたりしないことが大切です。
まずは安全を確保したうえで、住宅に被害が発生していないか確認しましょう。
また、被害状況を記録しておくことで、修理の相談や火災保険の申請時に役立つ場合があります。
ここでは、雹が降った後に確認しておきたいポイントを解説します。
安全を確保する

雹が降っている最中や直後は、無理に外へ出ないようにしましょう。
特に大粒の雹が降っている場合は、ケガをする危険があります。
天候が落ち着いてから、周囲の状況を確認するようにしましょう。
屋根・雨どい・カーポートの被害を確認する

雹被害では、以下のような症状が発生することがあります。
- 屋根材の割れや欠け
- 棟板金や金属屋根のへこみ
- 雨どいの割れや穴あき
- カーポートの破損や穴あき
- 窓ガラスの破損
ただし、屋根へ登って確認するのは危険です。
地上から見える範囲を確認し、異常がある場合は専門業者へ相談しましょう。
被害箇所の写真を撮影する

被害を発見した場合は、写真を撮影して記録を残しておくことをおすすめします。
写真があることで被害状況を伝えやすくなり、修理の相談や火災保険の申請を行う際にも役立つ場合があります。
撮影する際は無理をせず、地上から安全に撮影できる範囲で行いましょう。
雹被害でよくある症状
雹は小さな氷の粒だから大したことないと思われがちですが、実際には非常に大きな衝撃を持っています。
直径50mm(5cm)ほどの雹になると、落下速度は時速100kmを超えるとされており、その衝撃によって屋根材のへこみ・雨どいの破損・カーポートの穴あきなどが発生することがあります。
(引用:ウェザーニュース「霰(あられ)と雹(ひょう) その違いと危険性」)
時速100kmを超える氷の塊が屋根や雨どい・カーポートに当たれば、住宅設備が破損してしまうのも不思議ではありません。
ここでは、雹被害でよくみられる症状についてご紹介します。
屋根材の割れ・欠け・へこみ

スレート屋根や瓦屋根では、雹の衝撃によって屋根材が割れたり欠けたりすることがあります。
また、金属屋根の場合は穴が開くことは少ないものの、表面にへこみが発生するケースがあります。
屋根の被害は地上から確認しにくいため、被害に気付かないまま放置されてしまうことも少なくありません。
雨どいの割れ・穴あき

雨どいは樹脂製のものが多く、強い衝撃を受けると割れや穴あきが発生する場合があります。
破損した状態を放置すると、本来雨どいを流れるはずの雨水が外壁や基礎付近へ流れ、住宅の劣化につながる可能性があります。
カーポートの破損

ポリカーボネート製のカーポートは、雹被害で特に破損しやすい箇所のひとつです。
大粒の雹が当たることで、ひび割れや穴あきが発生することがあります。
穴が開いた状態では雨を防げなくなるため、早めの対応が必要です。
外壁や窓ガラス・網戸の損傷

雹の大きさや風の強さによっては、外壁に傷がついたり窓ガラス・網戸が破損するケースもあります。
住宅全体に被害が及んでいる可能性もあるため、一箇所だけでなく建物全体を確認することが大切です。
雹被害を放置するとどうなる?
雹による被害は、小さな割れやへこみ程度に見えることもあります。
しかし、被害箇所をそのまま放置してしまうと、後から住宅の不具合につながる可能性があるため注意が必要です。
ここでは、雹被害を放置することで起こり得るリスクについて解説します。
雨漏りにつながる可能性がある

屋根材の割れや欠けを放置すると、その隙間から雨水が浸入することがあります。
すぐに雨漏りが発生しなくても、長期間にわたって雨水が入り続けることで、防水シートや下地材の劣化が進み、室内への雨漏りにつながる可能性があります。
建物内部の劣化が進行する

雨水の浸入が続くと、屋根下地や木部の腐食が進行することがあります。
被害が広がると修理範囲も大きくなり、結果的に工事費用が高額になるケースも少なくありません。
目に見える被害が小さくても、早めの点検を行うことが大切です。
修理費用が高額になる

被害が軽微なうちに対応できれば、部分補修で済むケースもあります。
しかし、放置によって被害が広がると、屋根全体の工事や雨どい交換など、大掛かりな修理が必要になることもあります。
雹が降った後は目立った異常がなくても、早めに点検を受けて被害の有無を確認しておくと安心です。
雹被害の修理費用相場

雹被害が発生した際、多くの人が気になるのが修理費用ではないでしょうか?
修理費用は、被害箇所や損傷の程度によって異なりますが、軽微な補修で済むケースもあれば、屋根全体の工事が必要になるケースもあります。
以下の表に、屋根・雨どい・カーポートなど、雹被害で発生しやすい工事の費用相場をまとめました。
| 修理内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 屋根材の部分補修 | 約3~10万円 |
| 棟板金交換 | 約7~20万円 |
| 雨どい部分交換 | 約3万円~10万円 |
| 雨どい全交換 | 約10~30万円 |
| カーポートパネル交換 | 約5万円~/1枚 |
| カーポート全交換 | 約20~70万円 |
| 屋根カバー工法 | 約80~150万円 |
| 屋根葺き替え工事 | 約120~200万円 |
※上記の費用はあくまで目安です。
※建物の大きさや被害範囲、使用する材料などによって実際の費用は異なります。
雹被害の修理費用は、被害箇所や損傷の程度によって大きく異なります。
例えば、屋根材の一部が割れただけであれば部分補修で対応できる場合がありますが、被害範囲が広い場合は屋根カバー工法や葺き替え工事が必要になることもあります。
また、カーポートや雨どいなど、屋根以外にも複数箇所が同時に被害を受けているケースも少なくありません。
雹被害が確認された場合は、被害状況を確認したうえで、必要に応じて専門業者へ相談することをおすすめします。
雹被害には火災保険が使える?

雹によって屋根や雨どい・カーポートが破損した場合、火災保険を利用して修理できる可能性があります。
火災保険という名称から「火事のときしか使えない」と思われがちですが、多くの火災保険では風災・雹災・雪災による損害も補償対象に含まれています。
そのため、雹によって発生した住宅の損傷についても、契約内容によっては補償を受けられる場合があります。
まずは契約内容を確認し、被害がある場合は保険会社や専門業者へ相談しましょう。
雹被害で火災保険が適用されるケース
火災保険の対象となる主な被害には、以下のようなものがあります。
- 屋根材の割れや欠け
- 棟板金のへこみや変形
- 雨どいの割れや穴あき
- カーポートの破損
- 窓ガラスの破損
ただし、補償内容は保険会社や契約内容によって異なるため、詳細は加入している保険会社へ確認しましょう。
火災保険が支払われないケースもある

雹被害は火災保険の補償対象となるケースが多い一方で、契約内容や被害状況によっては保険金が支払われない場合もあります。
雹による損傷ではなく、経年劣化が原因と判断された場合は補償対象外となります。
火災保険には風災・雹災・雪災が含まれていることが一般的ですが、契約内容によっては補償対象外となっている場合があります。
免責金額(自己負担額)が設定されている場合、修理費用がその金額を下回ると保険金が支払われないことがあります。
保険金の請求期限は一般的に、被害発生から3年です。
期限を過ぎると請求できなくなるため、注意しましょう。
被害を発見したら早めの相談がおすすめ

雹被害は屋根の上など見えにくい場所で発生することも多く、気づかないうちに被害が進行しているケースもあります。
また、被害状況によっては火災保険を利用できる可能性もあるため、雹が降った後は早めに点検を受けることをおすすめします。
被害の有無が分からない場合でも、まずは専門業者へ相談し、住宅の状態を確認してもらうと安心です。
まとめ
雹は氷の粒ですが、大きさによって時速100kmを超える速度で落下し、屋根や雨どい・カーポートなどに被害を与えることがあります。
特に、屋根の割れや雨どいの破損は地上から確認しにくく、気づかないうちに雨漏りや建物の劣化につながるケースも少なくありません。
雹が降った後は、まずは安全を確保したうえで住宅に被害がないか確認し、気になる箇所がある場合は早めに点検を依頼することをおすすめします。
また、被害の内容によって火災保険を利用して修理できる可能性もあります。
ただし、補償内容や適用条件によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
雹被害は放置せず、早めに適切な対応を行うことで、住宅を長く安心して維持することにつながります。
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