【2023年度版】屋根の塗装に補助金が使える市区町村まとめ|東京・神奈川・埼玉・千葉

この記事では2023年度に屋根の塗装に補助金が使える制度をご紹介いたします。

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の市区町村の補助金制度をまとめています。

ご自宅の屋根塗替えの際に参考にしていただければ幸いです。

この記事について|屋根の塗装に補助金が使える市区町村

この記事は戸建て住宅の屋根の塗替えに活用できる補助金制度が存在することを知っていただくためにまとめたものです。また、情報は記事公開時点のものです。

詳細の内容や最新情報は必ず市区町村等の公式サイトでご確認ください。

※なお、あきる野市と檜原村にも2022年度には補助金制度がありましたが、受付開始日が7月1日でした。
2023年度はこの記事公開時点ではまだ受付開始の情報はありません。

補助金制度の傾向

屋根塗装を作業員が示しているイアラスト

まず最初に、押さえておきたい屋根の塗装に使える補助金制度全体の傾向を解説します。

申請の期限について

補助金申請の期限については注意が必要です。

申請期限前であっても補助金の予算上限に達した時点で受付を終了してしまう先着順の制度が多いのです

申請をご検討の場合はまずその時点で受付中であることの確認をされることをおすすめします。(公式サイトで確認や担当部署へのお問合せなど)

なお、一部ですが、申請に対し抽選で補助金の交付が決定となる制度になっているものもあります。

申請者について

申請者が市区町村民、建物の所有者や所有者の子といった条件は基本的にほぼ共通しています。

ですので、まずお住いの市区町村に補助金制度があるかをこの記事でご確認されるとよいでしょう

なお、細かな違いが補助金制度ごとにあります。

業者について

塗装工事を依頼する業者は市区町村内の業者という条件が、ほぼ共通しています。

なお、ご検討の際は補助金制度の詳細をご確認ください。

申請するタイミングはそれぞれ違う

申請するタイミングは補助金制度ごとに、工事着手前、工事完了後などというように異なります。

「工事着手前の何日前までに申請」と指定されていることが多くありますので、制度の詳細をよく確認しスケジュールを立てましょう。

工事が終わっていても1年以内なら申請できるところなどもあります。ご検討の際はご確認ください。

補助金制度ごとに趣旨が違う

市区町村ごとの事情で補助金制度を設立しているので、補助金制度ごとに趣旨が違っています

例えば以下のように趣旨が違います。

  1. 冷房の使用による電力を減らすことで地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量低減を目指すことや、ヒートアイランド現象の緩和が目的など、地球や都市の環境が視点になっている趣旨の制度。
  2. 市内で安心して生活できるためのサポートをすることが趣旨の制度。

このため、塗料に環境性能に関する条件があったり、なかったり、補助金制度の内容が異なるものになっています。

なお、ヒートアイランドは直訳すると「熱の島」という意味で、人間の活動が原因で都市の気温が周囲より高くなることをいい、以下のようなことが懸念されます。

  • 都市の一帯が高温となり不快な状態になる。
  • 熱中症などの健康被害が拡大する。
  • 生態系が変化してしまう。

緑地の減少などの地表面の人工化(建物や舗装など)やエアコンの排熱などといったヒートアイランドの原因に対する市区町村の取組みとして、環境性能のある塗料を使用することを条件にしている制度があるわけです。

塗料の条件がある補助金制度がある

塗料の環境性能の条件がある補助金制度では、「遮熱塗料」等を使用することになります。

太陽光を反射し室温の上昇を抑えることで夏の冷房の頻度を減らし省エネ効果があり、また、ヒートアイランドの緩和にも貢献するものです。

環境性能の条件は補助金制度の詳細に記載があり、塗料の性能を数値で条件付けしたりJIS規格品の塗料使用などの条件付けがされていますが、業者には分かる内容と思いますので相談されるといいと思います。

屋根は対象でも外壁は対象外の補助金制度もある

屋根は日中まともに日照を受け続ける箇所なので、環境性能のある塗料は屋根に使用することが最も効果的と考えられます。

このことから、塗料に環境性能の条件を付けている補助金制度では、屋根は対象になっていても外壁は対象になっていないという制度もありますので、屋根と一緒に外壁塗装を検討されている場合にはご注意ください。

「補助金」と「助成金」の違いはなに?

市区町村それぞれの制度で「補助金」「補助制度」とか「助成金」「助成制度」とかというように名称の付け方が違います

補助金と助成金は資金の提供方法や目的、報告書の要不要などの違いがあるという見解も一部あるようですが、個々の制度ごとに違いもあります。

一般的な共通点としては以下があります。

  • 特定の内容を支援する制度である
  • 返済する必要がない

いずれにしても制度の申請を検討される際には個々の制度の詳細をご確認いただくことになりますので、住民の立場としてはあまり違いを意識しなくてもいいのではないかと思います。

このあとは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の市区町村の補助金制度のご紹介です。

東京都内の補助金制度

東京都内の市区町村では現在、27の補助金制度の申請受付を確認しています。

千代田区

制度名称ヒートアイランド対策助成
申請期限2024.2.15
補助金額補助対象経費の50%または塗布面積×2,000円/平方メートルのいずれか低い額、上限50万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗料・熱交換塗料

中央区

制度名称住宅・共同住宅用自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成
申請期限2024.3.31
補助金額費用の40%、上限70万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗料等

港区

制度名称地球温暖化対策助成制度
申請期限2024.2.29
補助金額高反射率塗料等の材料費の全額と助成対象面積(m2)×2,000円のいずれか低い金額、上限30万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗料等

新宿区

制度名称新宿区省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度
申請期限2024.3.31
補助金額施工面積 1 m2あたり2,000 円、上限 20万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗装

台東区

制度名称住宅向けエコ助成制度
申請期限
補助金額施工費用(税抜)×20%、上限15万円
業者の条件なし
塗料の条件高日射反射塗料

墨田区

制度名称地球温暖化防止設備導入助成制度
申請期限2024.2.29
補助金額工事費用の10%、上限15万円
業者の条件なし
塗料の条件遮熱塗装(熱交換塗装・高反射率塗装)で、屋根及び壁全面を塗装が要件

江東区

制度名称地球温暖化防止設備導入助成
申請期限2024.3.15
補助金額施工面積1平方メートルあたり1,000円を乗じた額、上限20万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗装

品川区

制度名称住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)
申請期限2024.2.14
補助金額工事費用(消費税抜きの額)の10%、上限20万円
業者の条件区内業者
塗料の条件遮熱性塗装

目黒区

制度名称住宅リフォーム資金助成
申請期限工事開始の1週間前まで(工事と支払いは2024.3.31までに完了する)
補助金額工事費用(税抜きの見積金額と実際の工事金額の低い方)の10%(千円未満切捨て)、上限10万円
業者の条件区内業者
塗料の条件なし

大田区

制度名称住宅リフォーム助成事業(住まいの長寿命化)
申請期限事前申込(仮申請)2024.1.31
助成申請(本申請)2024.3.29
補助金額助成対象額の10%、上限20万円
区の他の助成制度・保険給付制度と併せて申請の場合助成対象額の5%、上限10万円
業者の条件区内に本社のある業者
塗料の条件なし

世田谷区

制度名称世田谷区エコ住宅補助金
申請期限2024.1.31
補助金額工事経費の10%、上限20万円
業者の条件区内業者
塗料の条件高反射率塗装

渋谷区

制度名称住宅簡易改修支援事業
申請期限2024.1.31
補助金額消費税を除く工事費用の20%(千円未満は切り捨て)、上限10万円
業者の条件区が協定を結んだ区内施工業者
塗料の条件なし

杉並区

制度名称エコ住宅促進助成
申請期限2024.1.31
補助金額塗装面積1㎡当たり1,000円、屋根・外壁合わせて上限15万円
業者の条件なし
塗料の条件高日射反射率塗装

豊島区

制度名称住宅修繕・リフォーム資金助成事業
申請期限
補助金額助成対象工事に要した経費(消費税を除く)の30%
上限10万円(修繕工事)、20万円(リフォーム工事)
業者の条件豊島区住宅相談連絡会の会員業者
塗料の条件なし

※所得が少ないために、お住まいの住宅の修繕工事やリフォーム工事をすることに支障が生じてしまっている方を対象に工事の経費を補助する趣旨の制度。前年の所得の条件あり

北区

制度名称住まい改修支援助成
申請期限2023.12.28
補助金額工事費用(税抜の見積額と実際の工事費の低い方)の20%、上限10万円
業者の条件区内業者
塗料の条件なし

足立区

制度名称省エネリフォーム補助金
申請期限2024.1.31
補助金額補助対象経費(消費税は除く)の3分の1に相当する額(1,000円未満切捨て)
上限5万円
業者の条件区内業者
塗料の条件遮熱塗装

葛飾区

制度名称かつしかエコ助成金
申請期限2024.3.29
補助金額助成対象経費の1/4又は施工面積(平方メートル)×1,000円(助成単価)のいずれか小さい額
上限20万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗装

八王子市

制度名称八王子市居住環境整備補助金
申請期限2024.1.31
補助金額対象工事費の20%、上限5万円
業者の条件市内の登録施工業者
塗料の条件なし

東村山市

制度名称住宅修改築費補助制度
申請期限2024.2.16
補助金額契約金の5パーセント、上限10万円
業者の条件市内業者
塗料の条件なし

国立市

制度名称国立市住宅省エネルギー化補助制度
申請期限2024.2.29
補助金額塗料材料費全額又は補助対象面積×1,000円のどちらか少ない方の金額、上限10万円
業者の条件なし
塗料の条件高日射反射率塗料又は遮熱塗料で屋根又は屋上の全面を塗装することが条件

福生市

制度名称住宅リフォーム工事費助成制度
申請期限2024.2.2
補助金額高遮熱塗装等の場合:費用の20%、上限20万円
その他の一般の塗装の場合:費用の10%、上限10万円
業者の条件市内の登録施工業者
塗料の条件高遮熱塗装または一般塗装

狛江市

制度名称狛江市地球温暖化対策用設備導入助成
申請期限2024.2.2
補助金額材料費の4分の1以下、限度額4万円
業者の条件なし
塗料の条件高反射率塗装で屋根面全体を塗装することが条件

武蔵村山市

制度名称ゼロカーボンシティ住宅普及促進事業
申請期限2024.1.31
補助金額施工者が市内業者の場合:工事費(対象工事部分の額)×1/2、上限5万円
施工者が市外業者の場合:工事費(対象工事部分の額)×1/2、上限3万円
業者の条件市内業者か市外業者で補助金額が異なる
塗料の条件遮熱性塗装

稲城市

制度名称稲城市商工会住宅改修等補助金事業
申請期限2023.12.28
補助金額相当額(消費税を除く)の10%(1,000円未満切捨て)、上限15万円
※相当額は、改修工事の見積額または工事完了後の工事額のいずれか少ない額
業者の条件市内業者
塗料の条件なし

羽村市

制度名称環境配慮事業助成制度
申請期限
補助金額対象経費の2分の1、上限10万円(市内事業者)5万円(市外事業者)
業者の条件市内業者か市外業者かで補助金額が異なる
塗料の条件高遮熱塗装

※独自の「エコポイント」という制度があり、補助はエコポイントによる。市内法人・市内の個人事業主にて、物品の購入・サービスの提供・工事代金に使用することができる。

西多摩郡奥多摩町

制度名称移住・定住応援補助金
申請期限
補助金額事業費の2分の1、上限200万円、さらに商品券の上乗せあり
※町内業者の利用で10万円の奥多摩町商業協同組合商品券を上乗せ。
業者の条件なし
※ただし町内業者の場合、商品券の上乗せあり
塗料の条件なし

西多摩郡日の出町

制度名称日の出町住環境整備事業補助
申請期限2024.2.29
補助金額改修工事の見積額(税別)又は工事完了後の工事額(税別)のいずれか少ない額の5%
上限10万円(千円未満切捨て)
業者の条件日の出町商工会会員事業者
塗料の条件なし

神奈川県内の補助金制度

神奈川県内の市町村では現在、3の補助金制度の申請受付を確認しています。

横須賀市

制度名称2世帯住宅リフォーム補助金
申請期限「リフォーム工事と住民登録の完了から30日以内」または「3月31日」のいずれか早い時期
補助金額子ども家族が市外から転入して親世帯の居住している住宅に住むためのリフォーム費用の2分の1
上限30万円
業者の条件市内に本店のある事業者
塗料の条件なし

※横須賀市では「高齢者住宅リフォーム補助金」もありますが、2023年度は5月31日で受付を終了しています。

海老名市

制度名称住宅改修支援事業補助金(リフォーム費用の補助)
申請期限1回目:6月15日~9月15日
2回目:10月2日~12月28日
※先着順で受付
補助金額一般住宅改修支援補助金:工事費用(税抜)の5分の1、上限20万円
業者の条件「リフォーム業者一覧」に記載の業者
塗料の条件なし

座間市

制度名称住宅リフォーム補助制度
申請期限申請期間は随時お知らせ、申込多数の場合は抽選
補助金額一律5万円
業者の条件市内に本店、本社がある業者
塗料の条件なし

埼玉県内の補助金制度

埼玉県内の市町村では現在、6の補助金制度の申請受付を確認しています。

さいたま市

制度名称「スマートホーム推進・創って減らす」機器設置補助金
申請期限2024.1.31
補助金額塗装面積1m2あたり400円、上限2万円
市内業者加算は補助金額の2分の1の額、または1万円ずれか低い方の額
業者の条件なし。ただし、市内業者(市内に本店登記している業者)の場合補助金額の加算あり
塗料の条件高遮熱塗装

川越市

制度名称川越市住宅改修補助金
申請期限前期:4月6日~4月13日(終了)
中期:6月29日~7月6日
後期:11月7日~11月14日
申請額が予算の範囲を超えた場合には抽選
補助金額改修工事費用(税抜)の5パーセント(千円未満切捨て)、上限5万円
業者の条件市内業者
塗料の条件なし

川口市

制度名称川口市住宅リフォーム補助金
申請期限2023.8.3
2023.8.4からの後期の受付開始
補助金額助工事費用の5%、上限10万円
業者の条件市内に本社がある業者
塗料の条件なし

所沢市

制度名称所沢市スマートハウス化推進補助金
申請期限2024.2.29
補助金額一律3万円(加算措置あり)
※「18歳未満の子が同居する三世代」が同居し、日常生活を営んでいる場合⇒補助額の10%加算
※市に登録された「小規模事業者」を利用して工事を実施する場合⇒補助額の3%加算
業者の条件なし(ただし加算措置あり)
塗料の条件遮熱塗装

蕨市

制度名称住宅改修資金助成金(住宅リフォーム助成金)
申請期限
補助金額工事費の5%、上限10万円(千円未満切捨て)
業者の条件市内業者
塗料の条件なし

戸田市

制度名称戸田市住宅改修資金助成制度
申請期限
補助金額工事費の5%、上限10万円(千円未満切捨て)
業者の条件市内業者
塗料の条件なし

千葉県内の補助金制度

千葉県内の市町村では現在、2の補助金制度の申請受付を確認しています。

市川市

制度名称あんしん住宅助成制度
申請期限
補助金額対象工事費の3分の1、上限10万円
業者の条件市内に本社のある業者
塗料の条件高反射率塗料

松戸市

制度名称松戸市木造住宅の耐震改修に伴うリフォーム事業費助成
申請期限2023.11.30
補助金額リフォーム工事に要する費用の10%(千円未満切捨て)、上限30万円
業者の条件なし
塗料の条件なし

※「松戸市木造住宅耐震改修助成事業」を利用し耐震改修工事を実施する場合に限り、補助金を受けることができる。

2023年6月3日その他,住宅知識お金がない,塗装,屋根