シリコン塗料は塗装におすすめ?特徴やメリット・デメリットについて徹底解説!
塗料には、さまざまな種類がありますが、「シリコン塗料」をご存知でしょうか?
シリコン塗料とは、アクシルシリコンを基にできている塗料のことです。
リフォームなどの際、業者にシリコン塗料をお勧めされた人も多いのではないでしょうか?
しかし、本当にシリコン塗料が良いのか、使用して損はないのかなど不安になってしまいますよね。
今回の記事では、シリコン塗料の特徴やおすすめする理由、メリット・デメリットやおすすめのシリコン塗料メーカーも解説します。
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は、アクリルシリコンを基に、シリコン樹脂を混ぜたものからできています。
また、シリコン塗料に使用されているシリコン樹脂は、ケイ素を核としたもので、抜群の安定性を持っているのが特徴です。
そのため、外壁塗装や屋根塗装においてシリコン塗料が頻繁に使用されています。
シリコン塗料がもたらすメリット
シリコン塗料にはどのようなメリットがあるのか、具体的に解説します。
各メリットをしっかりと確認し、なぜシリコンがおすすめなのか知りましょう。
耐用年数の割に値段が比較的リーズナブル
シリコン塗料は他の塗料よりも、耐用年数の割に値段がリーズナブルです。
例えば、ウレタン塗料の場合は耐用年数が5年~10年で、1㎡あたり1,500円~2,500円くらいまで掛かってしまいます。
一方、シリコン塗料の場合は耐用年数が8年~15年で、1㎡あたり1,800円~3,500円くらいと、耐用年数に対して安い値段です。
撥水性に優れている
シリコン塗料は、通常の塗料よりも塗膜が固くなっており、撥水性に優れています。
そのため、雨が降っても水を弾いてくれます。
また、泥などの汚れが付着しても浸透しにくく汚れに強いため、見栄えの良さを保てます。
光沢感があって見栄えが良い
シリコン塗料は他の塗料よりも光沢感があり、長い間、見栄えの良さを保つことが可能です。
そのため、お家が古くなってきても、外観を綺麗に見せ続けられるでしょう。
見栄えが良ければ、不動産売却の時に高く買い取ってくれる可能性があるため、住宅を買い替えることも考えると、シリコン塗装はおすすめです。
シリコン塗料がもたらすデメリット
シリコン塗料にはどのようなデメリットがあるのか、具体的に解説します。
各デメリットをしっかりと確認し、そのデメリットが許容できる範囲内なのか確認しましょう。
ひび割れがしやすい
お家を作っている建材の中には、温度で膨張と収縮を繰り返し行うものもあり、その影響でひび割れが発生します。
シリコン塗料は塗膜が固く、弾力性が低いので、その膨張と収縮に合わせることができず、ひび割れが起こりやすいです。
他にも、大きなトラックが通ることによる振動や地震などの影響でひび割れが起こってしまう可能性もあるでしょう。
ただし、全てのシリコン塗料が弾力性が低い訳ではないため、やり方次第でひび割れを回避することが可能です。
重ね塗りしにくい
シリコン塗料は撥水性が高い故に、塗料を弾いてしまうため、重ね塗りしにくいデメリットがあります。
経験豊富な塗料職人であれば、適切なシーラーやフィラーを使うことで解決できますが、あまり塗料に詳しくない業者に任せると、適当な塗装を施されてしまい、短期間で剥がれてしまう可能性があります。
そのため、事前にしっかりと業者を選ぶ必要があるでしょう。
DIYには不向き
シリコン塗料は、他の塗料と比較して壁に浸透しにくく、プロの業者でも扱うのが難しいです。
そのため、ある程度の塗装は業者に頼んで、後で自分でDIYしようとしても、なかなかうまくいかないでしょう。
逆に塗装の状態を悪化させてしまう可能性があるため、DIYはおすすめできません。
シリコン塗料をおすすめする理由
シリコン塗料には多くのメリットがあり、塗装するならシリコン塗料が良いと言うことは分かりました。
お家の性質や住む人のライフスタイルによって、シリコン塗装の合う合わないがあります。
それぞれ一つずつ紹介します。
シリコン塗料をおすすめしたい人|10年以上の長い期間住む予定がある人
シリコン塗装は、10年以上の長い期間住む予定がある人におすすめです。
前述した通り、シリコン塗装は耐用年数に対して、値段がリーズナブルでお得に済みます。
しかし、数年で引っ越しをしてしまうのであれば、あまり住まないため安い値段の意味がありません。
5年しか住まないのであれば1㎡あたり、最大3,500円も掛かってしまうシリコン塗料よりも、最大2,500円で済むウレタンの方がおすすめでしょう。
ご自分のライフスタイルと相談して、数年で引っ越しする可能性があるのかを考えて、シリコン塗装を選ぶようにしましょう。
シリコン塗料をあまりおすすめできない人|複雑な形のお家に住んでいる人
正方形や長方形のシンプルなお家であれば、振動に強いと言われており、ひび割れしやすいデメリットを軽減できるので、シリコン塗料をおすすめできます。
しかし、外壁の凹凸が多かったり、L字やコの字をしている家は、地震に弱い傾向があるため振動の影響を受けやすく、塗装のひび割れが発生しやすくなります。
しかし、シリコン塗料のおすすめはしにくいですが、下塗り材をひび割れにくいものに変えたり、定期的なメンテナンスが可能であれば、複雑な形にもシリコン塗料のでの塗装は可能です。
その点は依頼する業者に詳しく話を聞いてみましょう。
おすすめの塗料メーカー
シリコン塗料には優れた性能がありますが、塗料メーカーによって様々な特徴があります。
塗装をするにあたって、塗料メーカーで塗料を選ぶ人は中々いませんが、シリコン塗料を選ぶ一つの指標として入れてみてはいかがでしょうか。
参考までにおすすめの塗料メーカーを紹介します。
外壁用の建築塗材に強いエスケー化研
エスケー化研は、建築仕上塗材事業の中でも、外壁用の建築塗材にかなり強い会社です。
日本国内の大手会社の中でもトップクラスで、建築仕上塗材事業では有名なメーカーですので、外壁塗料なら「まずはエスケー」と言っても過言ではありません。
また、建築塗料のシェア率は50%と高いため、安心できます。
エスケー化研のシリコン塗料では、「水性セラミシリコン」と「エスケープレミアムシリコン」が人気です。
耐水性も高く、光沢感のある仕上がりにあるので、塗装をすれば最高の見栄えになるでしょう。
アジアでトップクラス総合塗料の日本ペイント
日本ペイントは、総合塗料でアジアでトップクラスの会社です。
そのため、塗料に関して高い知識を有しており、塗装に関しても高い技術を有しています。
中国やフィリピンなど海外への展開もしており、かなりの業績があり、高い信頼度を有しています。
日本ペイントのシリコン塗料では、「ファインシリコンフレッシュ」と「ハナコレクション」が人気です。
特に、ファインシリコンフレッシュは、数あるシリコン塗料の中でも最も人気があります。
断熱塗料に強い日進産業
日進産業は、断熱塗料に強い会社です。
近年、地球温暖化が進行しており、ついエアコンを長時間使用してしまいますが、頻繁にエアコンを使用すると大量の電気代が掛かってしまいます。
そのため、日進産業の断熱性の高いシリコン塗装は、今の時代にぴったりな塗料だといえます。
日進産業のシリコン塗料では「ガイナ」と「ノン結露」が人気です。
ガイナは水性塗料のため嫌なニオイがせず、数ある断熱塗料の中でも最も優れています。
シリコン塗装を依頼する前に確認すること
シリコン塗装には多くのメリットがあり、ほとんどの場合満足のいく外壁塗装をしてくれます。
だからと言って、何も考えずに依頼してしまうと、思わぬことで損をしてしまう場合があるでしょう。
業者の見積書でシリコン塗料の耐用年数もしっかりとチェックしておく
シリコン塗装を依頼する前に、業者の見積書で"シリコン塗料の耐用年数がどのくらいなのか
“しっかりとチェックしておきましょう。
一般的には、シリコンの耐用年数は最大で15年と長めですが、中には耐用年数の短いシリコンも存在しています。
悪徳業者の場合、耐用年数の短いシリコンで安く済ませようとし、依頼者には割に合わない金額で外壁塗装を依頼することがあるため、十分な注意が必要です。
複数の業者で相見積もりをする
前述したメーカーでも、住宅の特徴や人によっては満足のいかない場合があります。
そのため、複数の業者で相見積もりをしましょう。
複数の業者から見積もりをとることで、価格の比較をすることができ、適正な価格を見極めることができます。
季節ごとの外壁塗装のタイミングを知る
外壁塗装する時期によって、メリット・デメリットがあるため外壁塗装のタイミングを、知る必要があります。
外壁塗装をするならば、春と秋がおすすめです。
外壁塗装をする時は窓を閉めておこなうため、春は花粉防止にもなります。
また、秋は気候の変動が激しくないため、早めに施工を完了することができます。
夏と冬は気候の変動が激しく、外壁塗装がスムーズにいかないため、作業が完了するまでに長い期間が掛かってしまいます。
まとめ
シリコン塗装には多くのメリットがあり、塗装をするならおすすめの塗料です。
実際に8割~9割の人がシリコン塗料を使っており、今まで屋根や外壁の塗装をして問題が発生したという報告もないため、安心して使える塗料です。
まずは相見積もりをおこなってから、最も最適だと考える業者に依頼しましょう。