シロアリ駆除の費用相場|20坪15万円は妥当?追加料金の条件と安く抑えるコツ

シロアリ駆除の費用相場|20坪15万円は高い?追加料金・見積もりの注意点

シロアリ駆除の費用は、20坪で約15万円前後がひとつの目安ですが、床下の状態や建物の構造によっては追加費用が発生することがあります。

見積もりを見ても、「この金額は高い?安い?」「あとから追加料金を請求されないか不安」と感じる人も多いと思います。

今回の記事では、シロアリ駆除の費用相場や費用が変動するポイント・追加料金が発生するケース・見積もり時のチェック項目など詳しく紹介します。

さらに、調査の流れや施工方法ごとの費用の違い、確定申告(雑損控除)によって実質負担を軽減できる可能性についても解説します。

費用の目安を正しく知り、不要な工事や高額請求を防ぎながら、適正価格で確実に駆除するための判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。

シロアリ駆除の費用はいくら?相場の目安

シロアリ駆除の費用はいくら?相場の目安

シロアリ駆除の費用は、建物の広さや床下の状況によって変わります。

まずは一般的な相場を知っておくことで、見積もり内容が適正か判断しやすくなります。

20坪で約15万円がひとつの基準

一般的な木造住宅の場合、20坪前後で薬剤処理を行うケースでは約15万円前後が目安となります。

これは床下全体に薬剤を散布する「土壌処理」と、必要に応じて木部処理を行う標準的な施工内容です。

費用目安
  • 20坪:約15万円前後
  • 1坪あたり:約6,000円~8,000円程度

※被害の有無や床下の状態により変動します。

坪数ごとの費用目安

シロアリ駆除は坪単価で計算されることが多く、建物が広くなるほど総額も高くなります。

あらかじめ坪数ごとの目安を知っておくと、概算費用を把握しやすくなります。

坪数別の費用目安
  • 15坪:約10万円~13万円
  • 20坪:約15万円~18万円
  • 25坪:約18万円~20万円
  • 30坪:約20万円~24万円

※あくまで薬剤処理のみの目安です。

費用が変動する3つの要因

同じ坪数でも費用が異なるのは、床下の環境や施工条件が住宅ごとに違うためです。

特に次の3つは、見積もり金額に影響しやすいポイントです。

費用が変動する主な要因
  • 床下の高さや作業スペースの有無
  • 被害の進行度(木部補修の必要性)
  • 点検口の有無や追加工事の有無

シロアリ駆除の基本費用は上記の通りですが、住宅の状態によっては追加費用が発生するケースもあります。

ここからは、見積もり前に知っておきたい「追加料金がかかる主なパターン」を解説します。

追加料金が発生するケース

シロアリ駆除は、住宅ごとに床下の状態や構造が異なるため、基本費用だけで完結しない場合があります。

ここでは、見積もり時に追加費用が発生しやすい代表的なケースを解説します。

床下点検口がない場合

床下点検口がない場合

床下に入るための点検口がない住宅では、まず点検口を新設する必要があります。

点検口がないままでは、床下全体の調査や薬剤散布ができないため、駆除工事とセットで施工されることが一般的です。

床下点検口の設置費用は、おおよそ2~5万円程度ですが、床材の種類や設置場所・設置数によって変動します。

床下に入れない構造(布基礎・土間)

床下に入れない構造(布基礎・土間)

布基礎や土間コンクリートの構造では、人が床下に入れない、または移動できる範囲が限られることがあります。

この場合、通常の薬剤散布ができないため、施工方法を変更する必要があります。

構造によっては、コンクリートに穴を開けて薬剤を注入する処理が必要になるため、作業時間と費用が増加します。

被害箇所の補修が必要な場合

被害箇所の補修が必要な場合

シロアリの食害によって土台や束などの構造材が弱っている場合、薬剤処理だけでは不十分です。

安全性を確保するために、被害を受けた木材の補強や交換といった補修工事が追加されることがあります。

補修費用は被害の範囲によって大きく異なるため、調査後の個別見積もりとなるのが一般的です。

土壌穿孔処理が必要な場合

土壌穿孔処理が必要な場合

床下に入れない箇所やコンクリートで覆われている部分には、土壌穿孔(せんこう)処理が行われます。

これは、コンクリートに小さな穴を開け、薬剤を地中に注入してシロアリの侵入経路を遮断する工法です。

専用の基材と作業工程が必要になるため、通常の土壌処理よりも費用が高くなる傾向があります。

通常相場が通用しないケース|アメリカカンザイシロアリ

通常相場が通用しないケース|アメリカカンザイシロアリ

見積もりが坪1万円を大きく超える場合、外来種の「アメリカカンザイシロアリ」の可能性があります。

「ヤマトイエシロアリ」「イエシロアリ」は、地面から侵入するため床下処理が中心ですが、「アメリカカンザイシロアリ」は木材内部に巣を作るため建物全体の対策が必要になることがあります。

 なぜ費用が高額になるのか

乾燥した木材にも生息し、柱・梁・家具まで被害が及ぶのが特徴です。

壁内や天井裏にも広がるため、部分処理では対応できません。

その結果、穿孔注入や広範囲処理が必要になり費用が高くなります。

 燻蒸処理が必要になるケース

被害が広い場合は、家全体をシートで覆う燻蒸処理を行います。

建物全体が対象となるため、費用は100万円を超えることもあります。

施工中は数日間、退去が必要になる点にも注意が必要です。

 見積が高額だった場合の判断ポイント

相場より見積もりが高額だった場合は「アメリカカンザイシロアリの可能性があるか」を確認しましょう。

アメリカカンザイシロアリは、一般的な床下処理が効きにくく、通常の防除保証の対象外となるケースもあります。

保証内容は業者ごとに異なるため、見積もり時に補償範囲を確認しておくと安心です。


シロアリの種類と被害範囲は、調査でしか判断できません。

適切な費用で確実に駆除するためにも、まずは現状確認が重要です。

シロアリ調査の流れと費用

シロアリ駆除を行う前には、必ず床下調査を実施して被害の有無や範囲を確認します。

多くの業者では調査自体は無料で、結果をもとに見積もりが作成されます。

調査で行う主なチェック項目

調査で行う主なチェック項目

床下調査では、シロアリの有無だけでなく、発生しやすい環境になっていないかも確認します。

主に次のようなポイントをチェックします。

  • 蟻道(ぎどう)の有無
  • 木部の食害・空洞化の確認
  • 床下の湿気・カビの発生状況
  • 水漏れや結露の有無
  • 土台や束の劣化状況

これらを総合的に判断し、「駆除が必要か」「予防処理で良いか」を見極めます。

床下調査の所要時間

床下調査の所要時間

一般的な戸建て住宅(20坪前後)の場合、調査時間は30分~1時間程度が目安です。

床下点検口から侵入し、懐中電灯や専用機材を使って目視で確認します。

床下の高さや移動のしやすさによって多少前後しますが、半日以上かかることはほとんどありません。

調査後にもらえる報告内容

調査後にもらえる報告内容

調査が終わると、床下の状況をまとめた報告を受けます。

最近では写真付きの報告書を作成する業者も多く、普段見ることができない床下の状態を確認できます。

報告内容には、被害の有無だけでなく以下の内容も含まれます。

  • 現在の床下環境の評価
  • シロアリ発生リスクの有無
  • 必要な対策(駆除・予防)
  • 施工範囲と費用の内訳

その場で契約を迫られることは基本的にないため、内容を持ち帰って検討することも可能です。

まずは現状を正しく知ることが、無駄な工事を防ぐ第一歩になります。

シロアリ駆除の施工方法と費用の違い

シロアリ駆除の施工方法と費用の違い

シロアリ駆除は、被害の状況や建物の構造によって施工方法が異なります。

それぞれ目的や費用の考え方が違うため、内容を理解しておくと見積もりの判断がしやすくなります。

土壌処理(予防・バリア工法)

床下の地面や基礎まわりに薬剤を散布し、シロアリの侵入を防ぐ方法です。

現在被害がない場合の「予防」駆除後の再発防止として行われます。

一般的な戸建て(20坪前後)では、以下の金額がひとつの基準になります。

土壌処理(予防)10万~15万円前後

薬剤によって床下全体にバリアを作るため、広範囲をまとめて対策できるのが特徴です。

5年程度の効果を目安に、再施工が推奨されます。

木部処理(被害箇所への処理)

すでに食害が確認されている柱や土台に、薬剤を注入・塗布する方法です。

ピンポイントで駆除を行うため、被害箇所が明確な場合に実施されます。

費用は被害範囲により大きく変動します

軽微な場合数万円程度
広範囲の場合土壌処理と併用で追加費用が発生

被害部分に直接薬剤を浸透させるため、即効性が高いのが特徴です。

ベイト工法(巣ごと駆除)

建物の周囲に専用のベイト剤(毒餌)を設置し、働きアリに巣へ持ち帰らせて集団ごと駆除する方法です。

土壌処理のように薬剤を床下全面に散布しないため、薬剤量を抑えたい場合に選ばれることもあります。

費用目安15万~25万円前後

※設置数や管理期間によって変動

効果が出るまでに時間はかかりますが、巣全体を壊滅させられる可能性がある点がメリットです。

定期点検や薬剤の交換など、継続的な管理が必要になります。

見積もりで確認すべきポイント

見積もりで確認すべきポイント

シロアリ駆除は専門性が高く、工法や使用する薬剤によって費用が変わります。

そのため、見積もりの内容をしっかり確認せずに契約してしまうと、「思っていた内容と違う」「あとから追加費用を請求された」というトラブルにつながることがあります。

適正価格で確実な施工を受けるためにも、見積もりでは次のポイントを確認しておきましょう。

「一式」表記の内訳を確認する

見積書に「シロアリ駆除工事 一式」とだけ書かれている場合、どの範囲まで施工してもらえるのかが分かりません。

  • 土壌処理だけなのか?
  • 木部処理も含まれているのか?
  • 穿孔処理(コンクリートへの穴あけ注入)が必要な場所は含まれるのか?

たとえば上記のような場合、作業内容も費用も大きく変わります。

「一式」という表記がある場合は、施工範囲・使用薬剤・処理方法の内訳を必ず確認することが大切です。

追加費用の有無を事前に聞く

床下の状況は実際に調査してみないと分からない部分も多く、あとから追加工事が必要になるケースもあります。

その際、以下のような説明を事前にしてくれる業者は安心です。

  • どのような場合に追加費用が発生するのか
  • 追加費用の単価はいくらか

逆に、追加費用の条件が曖昧なまま契約してしまうと、施工当日に高額な追加費用を提示される可能性もあるため注意が必要です。

補償内容と再施工の条件

シロアリ駆除では、施工後に5年保証がつくのが一般的です。

ただし、保証の内容は業者によって異なります。

  • 再発時に再施工は無料か
  • 保証の対象範囲はどこまでか
  • 定期点検が保証条件になっているか

以上の内容を確認しておくことで、施工後の安心感が大きく変わります。

費用の安さだけでなく、保証内容まで含めて比較することが重要です。

シロアリ駆除の費用を抑えるコツ

シロアリ駆除の費用を抑えるコツ

シロアリ駆除は決して安い工事ではありませんが、タイミングや依頼方法によって費用を抑えることができます

費用が広がってからの駆除は工事範囲が増え、薬剤量や作業時間も多くなるため費用が高くなりがちです。

逆に、早い段階で対応すれば必要最低限の処理で済むこともあります。

ここでは、無駄な出費を防ぐために知っておきたいポイントを解説します。

被害が軽いうちに調査する

シロアリは床下など見えない場所で被害が進行するため、気づいたときには広範囲に被害が及んでいるケースも少なくありません。

「羽アリを見かけた」「床がふわふわする」「木部に違和感がある」

これらの初期サインを見逃さず調査を依頼すれば、部分処理や予防処理で済む可能性があり、結果的に費用を抑えられます。

「被害が出てから」ではなく「疑いの段階」で相談することが重要です。

相見積もりで適正価格を知る

相見積もりで適正価格を知る

シロアリ駆除の費用は業者によって差があるため、1社だけで決めてしまうと相場より高い価格で契約してしまう可能性があります。

複数の業者に調査・見積もりを依頼することで、施工方法の違いや補償内容・費用の内訳を比較でき、適正価格が分かります

価格だけでなく、説明の分かりやすさや対応の丁寧さも業者選びの判断材料になります。

不要な工事を避ける

調査結果の写真や報告書を確認し、「なぜその工法が必要なのか」を説明してもらうことで、不要な施工を避けることができます。

「現在の状況は○○だから、○○の工事が最適だ」と言い切れる業者は、安心できるでしょう。

納得できる根拠がある工事だけを選ぶことが、結果的に費用を抑えることにつながります。

シロアリ駆除費用の実質負担を減らす方法|確定申告(雑損控除)

シロアリ駆除費用の実質負担を減らす方法|確定申告(雑損控除)

あまり知られていませんが、シロアリの「駆除」にかかった費用は、確定申告の「雑損控除」の対象になります。

 還付の対象:シロアリの駆除費用、および被害箇所の修繕費用
 注意点:被害が出る前の「予防」費用は対象外

駆除にかかった領収書を保管しておき、確定申告を行うことで、所得税の一部が還付されたり、翌年の住民税が安くなったりします。

数万円単位で実質負担を減らせる可能性があるため、高額な施工になった場合は必ずチェックしましょう。

適用条件は所得や被害状況によって異なるため、詳細は税務署または税理士に確認してください。

よくある質問|シロアリ駆除の費用

よくある質問|シロアリ駆除の費用

シロアリ駆除の費用については、調査の可否や追加料金・保証内容など、見積もり前に気になるポイントが多いものです。

ここでは、特に相談の多い質問をご紹介します。

見積もり・調査だけでも依頼できる?

多くの業者で調査・見積もりのみの依頼が可能です。
無料対応のケースも多く、報告内容を見てから契約を判断できます。

シロアリが自然にいなくなることはある?

一度住み着いたシロアリが自然にいなくなることは、ほとんどありません。
放置すると巣が拡大し、被害が進行するため早めの調査・駆除が必要です。

見積もり前に予算を伝えても大丈夫ですか?

はい、問題ありません。
シロアリ駆除は床下の状況によって工法や薬剤量が大きく変わります。
そのため、あらかじめ予算感を共有しておくことで、予算内での提案をしてもらうことができます。

当日追加費用が発生することは?

事前調査が正確なら大きな追加費用は基本的にありません。
ただし、床下に入れない構造など想定外の状況があると追加になる場合があります。

保証期間中の再発は無料ですか?

保証内容によりますが、期間内の再発は無償対応となるケースが一般的です。
対象範囲や条件は契約前に必ず確認しておきましょう。

ペットや赤ちゃんがいても大丈夫?追加の費用はかかる?

最近の薬剤は安全性が非常に高いです。
しかし、影響が心配な場合やペットがいる場合、事前の養生や避難が必要です。
基本料金に含まれることが多いですが、特殊な養生が必要な場合は数千円~1万円程度の追加費用が出ることもあります。

シロアリ駆除を自分(DIY)でやれば安く済む?

市販薬であれば数千円で済みますが、シロアリの通路(蟻道)を完全に叩かないと再発します。
再発後の修繕費は駆除費より高くなるため、プロに依頼するのが結果的に最も安上がりです。

自治体からシロアリ駆除の補助金は出ますか?

駆除単体での補助金は非常に稀ですが、自治体の「住宅リフォーム助成制度」を活用できる可能性があります。
床の張り替えや耐震補強など、他の修繕工事とセットで行うことで費用の一部がカバーされるケースがあります。
お住まいの地域の役所HPで「リフォーム 助成」や「住宅支援」というキーワードで検索してみるのがおすすめです。

まとめ|費用の目安を知ってから調査を依頼しよう

シロアリの駆除費用は、20坪で約15万円前後(坪6,000~8,000円程度)がひとつの目安です。

しかし床下の構造や被害状況によって追加費用が発生することもあります。

見積もりでは「一式」の内訳や追加費用の条件、保証内容を必ず確認し、相見積もりで比較することが大切です。

また、駆除費用は確定申告(雑損控除)の対象になる場合があり、実質負担を軽減できる可能性もあります。

まずは床下調査で現状を正しく把握し、必要な工事だけを適正価格で行いましょう。

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