ベランダの床にひび割れ発生!防水を修繕する必要性と業者選びのポイントを徹底解説
いきなりですが、洗濯物を干すためにベランダにでたとき、少し床を見てみてください。
ベランダの床は基本的に防水されているのですが、そこにひび割れが発見されると修繕を考えなければなりません。
この記事では、ベランダの床をまじまじと見たことない方や、ひび割れを発見したがどうしていいか判らない方に向けて、ベランダの床の防水を修繕する必要性と、業者選びのポイントについて徹底解説します。
ベランダの防水がひび割れたらどうなる?
結論から言うと、ベランダの防水がひび割れたまま放置しておくと、部屋の中に雨漏りが起こります。
ひとたび雨漏りが起こると、雨漏りの原因究明、室内の補修など多額の費用負担が発生します。
雨漏りが起こる前に防水の修繕をするには、雨漏りの前兆である“ひび割れ”を早期に発見することが大切です。
それでは、雨漏りすることで建物にどんな影響が出るか見ていきましょう。
ベランダ床の下地が劣化する!
ベランダの床にひび割れが発生すると、雨水が防水層の裏側に入ってしまいます。
下地の材質によって進行速度は変わりますが、防水層の裏側に水が入ることで下地部分が傷んできてしまうのです。
下地部分が傷んだまま放置していると、やがては床が剥がれ落ちたり、穴が空いたりすることもあります。
下の部屋へ雨漏りする!
ベランダの床の防水がひび割れることで、下の部屋に雨漏りすることがあります。
下の部屋に雨漏りが見られた時点で、大掛かりな工事が必要となり多額の費用負担が発生します。
雨水は梁や柱を伝って、予期せぬところで雨漏りを起こすこともあるのです。
普段は気にすることのないベランダの床ですが、定期的に確認することをおすすめします。
ベランダ床の防水の種類は色々ある?
ここからは、ベランダの防水の種類について解説します。
実際にひび割れが起こりやすい防水もあれば、ひび割れがほとんどおきない防水もありますので確認しておきましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水は比較的に安価で、どんな素材にも施工できる防水材です。
現場で2種類の材料を練り混ぜることで、硬化させる塗膜防水になります。
ゴムの様に伸び縮みする材料なので地震などの揺れに強い材料です。
FRP防水
新築時に多くのベランダで用いられるのがFRP防水です。
FRP防水は繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics) の略称で、強度が高く耐久性に優れています。
FRP防水も塗膜防水材ですので、複雑な形状にも対応できるメリットがあります。
一方で非常に硬い材料なので、伸縮性はなく地震でひび割れてしまう可能性は高いと言えるのです。
シート防水
シート防水は工場で作られたシートを敷く防水方法です。
“ゴム系シート防水”と“”塩化ビニルシート防水”があります。
工業製品ですので、品質のバラツキが少なく工事のミスが起こりにくい特徴を持っています。
ただし、工場で作られたシートを貼る性質上、形状が複雑であれば対応できません。
ベランダの防水をやり直すときの費用相場
それぞれの防水の特徴について解説しましたが、実際にベランダの防水にひび割れが起きたときにかかる費用相場を見ていきましょう。
ウレタン防水の場合
ウレタン防水の費用相場は、1㎡あたり4,000円から6,000円です。
ウレタン防水は、基本的に現状がどんな材料でも使用することができます。
ただし、防水性が発揮されるには、正しい分量での材料を混ぜ合わせる必要がありますので、腕の良い職人さんに任せたいところです。
FRP防水の場合
FRP防水の費用相場は、1㎡あたり5,000円から7,000円です。
FRP防水は下地の材料が鉄で出来ていると塗り重ねることができませんので注意が必要しましょう。
シート防水の場合
シート防水の費用相場は、1㎡あたり5,000円から8,000円です。
シート防水は工事をするときに、騒音が発生しますので近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
ベランダの床のひび割れを応急処置する
色々な事情で、ベランダの床にひび割れを見つけたが、業者に依頼できないときの応急処置の手順を説明します。
まずひび割れているところを良く観察してください。
ひび割れに水が入っている形跡がなければ、DIYで応急処置することができます。
- ひび割れ周辺の清掃
- ひび割れに沿ってマスキングテープを貼る
- シーリング材をひび割れにそって塗り込む
- 塗りこんだシーリング材をヘラで押さえる様にひび割れの中に入れる
- マスキングテープを剥がす
あくまでも応急処置なので、なるべく早く業者に依頼することをおすすめします。
ベランダの床のひび割れを直す業者選びのポイント
ベランダの床のひび割れは早めに直すべきということは理解できたが、どこに頼めばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
それでは、ベランダの床のひび割れを直す業者選びのポイントを解説していきます。
地域に根付いた業者を選ぶ
ベランダの床の防水を行うときは、地域に根付いた近くの業者を選ぶようにしましょう。
あまり遠くの業者を選ぶと、交通費や諸経費などがかさばり、無駄な費用負担が発生してしまうのです。
ベランダの防水を得意としている業者を選ぶ
業者によって工事の得手不得手があります。
ベランダの防水は、技術力が求められる工事です。
ベランダの防水工事の実績を確認してみることをおすすめします。
フットワークの良い業者を選ぶ
ベランダの床にひび割れは、あまり放置しておくことができません。
できれば連絡したあと、すぐに駆けつけてくれる業者を選ぶようにしましょう。
アフターメンテナンスに積極的な業者を選ぶ
ベランダの床の防水に限らずですが、雨漏りの危険性がある工事はアフターメンテナンスに積極的な業者を選んでください。
工事が終われば、連絡が取れなくなる業者も多いのです。
費用ばかり気にして、そういった業者を選んでしまうと後々高い費用負担に繋がります。
コミュニケーションの取れる業者を選ぶ
ベランダの床の防水をおこなうと、一時的にベランダを使用することができなくなります。
住民側の負担もありますので、コミュニケーションの取れる業者を選ぶようにしてください。
防水工事は繊細で、ほんの少しでも水が入ってしまうと施工不良の原因となってしまいます。
そのようなことを防ぐため、天気次第で前日に連絡が入る場合もありますが、きちんと連絡が取れる業者であれば問題ないでしょう。
ベランダのひび割れを見つけたら防水を直そう!【まとめ】
ベランダのひび割れを見つけたらどうすれば良いか、最後にもう一度まとめます。
- 業者に依頼することを考える
- すぐに依頼できない場合は応急処置を行う
- 近隣で実績のある業者を選ぶ
- アフターメンテナンスについて確認する
- 工事時期など業者とコミュニケーションを取る
ベランダのひび割れを見落とし、雨漏りに発展しないよう日頃から注意して見るようにしてください。
ベランダのひび割れは放置せずに、発見したらすぐに対処しましょう。
この記事が、家をより長く美しく保ちたいと考える、皆様の役に立ったのであれば幸いです。