外壁塗装におすすめの塗料は?塗料の特徴や外壁別・目的別におすすめ塗料を紹介します!
外壁塗装に使われる塗料はラインナップが豊富にあります。
そのため、どの塗料を選ぶべきか悩みやすいです。
「外壁塗装を検討しているけど、塗料の種類が多くてよくわからない」
「長持ちする塗料を探しているけど、どれがいいか迷っている」
このように悩んでしまう人もいるでしょう。
そこで今回の記事では、外壁の塗料選びに悩んでいる人向けに塗料の種類、外壁材別の塗料の選び方や目的別のおすすめ塗料について紹介します。
この記事を読むと、外壁に使える塗料の種類や特徴がわかりますよ。
ぜひ、塗料選びの参考にしてください。
外壁塗装に使われる塗料にはどんな種類がある?
外壁塗装に使われる塗料は、大きく分けると2種類あります。ここでは、その2種類について詳しく紹介します。
水性塗料と油性塗料の2種類がある
塗料は大きく分けると、水性塗料と油性塗料の2種類があります。
分かりやすくするために、水性塗料と油性塗料の違いをまとめた表が以下になります。
水性塗料 | 油性塗料 | |
希釈剤(薄め液) | 水 | 有機溶剤(シンナーなど) |
におい | ほとんどない | シンナーの匂い |
特徴 | においがなく、密着性も問題ない | 光沢感がある、密着性が高い |
少し前までは、油性塗料が主流となっていましたが、最近は施工のしやすさと油性塗料と変わらないくらいの密着性・においが無いという点で水性塗料が主流になっています。
油性塗料の方が密着性が高く、塗装の膜がしっかりしているので、紫外線を大量に浴びる屋根でも長く美しさを保ってくれます。
施工する側としては、仕上がりも光沢感があって、きれいな油性塗料は屋根塗装におすすめです。
外壁に関しては、立地よっては外壁にも紫外線が当たることはあります。
しかし、屋根と比べると、浴びる量は少なく、塗料のにおいで気分が悪くなる人もいるので、外壁塗装では水性塗料が好まれて使用されています。
塗料メーカーの企業努力のおかげで、水性塗料の品質は上がっているので、特にこだわりがなければ、水性塗料を選んで間違いないと思います。
ただ、木材などの一部素材の中には、水性塗料を吸い込んで塗装ができないものなど、油性塗料でないと塗料が密着しないものもありますので、その場合は、油性塗料で塗装することがあります。
外壁塗装の塗料は6種類
塗料は希釈剤によって2種類に分けられることは分かりましたが、さらに塗料は配合されている樹脂によって、より多くの種類に細分化されます。
各種類の耐用年数・特徴・コスパを表にしました。
塗料名 | 耐用年数 | 特徴 | コスパ |
アクリル | 約5年 | とにかく安い!が耐久性は最も劣る | × |
ウレタン | 約5~10年 | 幅広く使われており、密着性も高いが外壁の塗料としては耐久性は劣る | △ |
シリコン | 約10 | 最も主流な塗料。コストパフォーマンスが高く、耐久性も高い。 | ◎ |
ラジカル | 約10~13年 | 紫外線に強い。紫外線による顔料のダメージを防いでくれる。 | ◎ |
フッ素 | 約15年~20年 | 価格は高めだが、塗り替え回数を考えるとコストパフォーマンスは良い。 | ◯ |
無機 | 約20年~25年 | 価格・耐久性が最も高い。炭化しない無機質(石やガラス)を含む塗料。 | △ |
※スマホやタブレットで見ている場合は横にスクロールできます。
この他にも光触媒や断熱・遮熱塗料と挙げればキリがないほど、様々な塗料があります。
その中でも外壁塗装に限っていえば、主流のシリコン塗料や紫外線に強いラジカル塗料・少し値は張るがコスパが良いフッ素塗料がおすすめです。
コスパに関しては、人によって考え方が異なるので、参考程度に見ていただけると幸いです。
以下の記事では、ここでは紹介しきれなかった塗料について紹介しています。興味のある方はぜひ。
外壁材別|外壁塗料の選び方
外壁はお家によって様々です。
モルタル・サイディング・タイルなど、ご自身の住んでる家の周りを見渡しても、1本道を歩いただけでもいろんな外壁の家が並んでいるかと思います。
それぞれの外壁にどんな塗料が適しているのかを簡単にご紹介します。
モルタル
一般的な外壁といったら、モルタルといっても良いほど、見かけることが多い外壁材になります。
当社で外壁塗装するときも、仕上げ方法に違いはありますが、モルタルの外壁が圧倒的に多いです。
モルタルの外壁は、特にこの塗料でなくてはダメ!というものはなく、好きな色の好きな種類の塗料で塗装して問題ありません。
ここであえて言うのなら、コスパが良いシリコン塗料やラジカル塗料、フッ素塗料も耐用年数が長く、塗装回数が少なくなるので、おすすめです。
サイディング
近年、主流のサイディングには窯業系・金属系・木質系・樹脂系があります。
その中でほとんどのお家で使われているサイディングが窯業系と呼ばれるサイディングです。
この窯業系サイディングは、どんな種類の塗料でも塗装は可能です。
そのため、予算・耐用年数・特徴などを考えて、塗装業者と相談しながら、ご自身の家の合う好きな塗料を選んで問題ありません。
ただ、金属系・木質系のサイディングの場合は少し注意が必要です。
金属はその性質上、サビが発生しやすいため防錆効果がある塗料を選ぶことをおすすめしています。
木質系は、その名の通り、木材でできているので水にとても弱いです。
また、木目を活かすか・塗り潰すかでも選ぶ塗料が変わってきます。
木目を活かしたい場合は、キシラデコールという塗料がおすすめですが、発火の危険性が高いので、専門の塗装職人に依頼して塗装をしてもらいましょう。
★シーリングの打ち替えも忘れずに
また、サイディングはパネルのようなものをどんどん貼っていますが、そのパネルとパネルを繋ぐのがシーリングです。
シーリングは、太陽光がよく当たる面だと10年くらいで劣化してきてしまいます。
そのため、外壁塗装をするときは、こういったシーリング(サッシ周りのコーキングも含む)も一緒に打ち替えて塗装してもらうようにしましょう。
タイル
タイルは、かなり丈夫で半永久的にもつため、塗装をすることはできません。
というよりも、「 する必要がない 」 というのが正しい意味合いです。
そのため、基本的には高圧洗浄のみになりますが、透明なクリアー塗料での塗装は可能です。
色を変えたくて、色が入った塗料を塗ってしまうと、剥がれや色あせが目立ってしまい、汚い印象になってしまいます。
外壁の印象を変えるために色を変えたい場合は、塗装ではなく、タイル工事を検討したほうがいいでしょう。
意外と知らない!?ツヤありとツヤ消し
外壁塗装をしようと考えていて、どんな塗料にしようかと考えているとき、中々考えないことが塗料のツヤありとツヤ消しです。
以下は、ツヤありとツヤ消しについて、簡単にまとめた表です。
ツヤあり | ツヤ消し | |
仕上がり | ツヤツヤと光沢感がある | マットでかっこいい感じ |
汚れやすさ | 汚れにくい | 汚れやすく、目立つ |
あまり認知されていませんが、塗料のツヤがあるかないかで、汚れにくさが変わってきます。
ツヤがあると汚れが目立ちにくく、仕上がりが新築のように光って見えます。
一方、ツヤ消しはマットな質感でオシャレでかっこいい印象になりますが、汚れが目立ちやすく、落ちにくいというデメリットがあります。
ツヤにも5種類ある
ツヤの種類は5種類あり、「ツヤあり > 7分ツヤ > 5分ツヤ > 3分ツヤ > ツヤ消し」という順番になっています。
一般的には7分ツヤが人気で、晴れてるときはツヤがあるように見えるが、曇りだとツヤがないように見えるくらいのツヤ感になります。
キラキラしているツヤ感が好きな人は、ツヤあり・汚れが目立っても良いからマットな質感が好きな人はツヤ消しをおすすめします。
それ以外の特にこだわりがない人であれば、7分ツヤをおすすめします。
塗料によっては、ツヤ消しのみの塗料もありますので、その点は塗装業者に確認してみましょう。
目的別|外壁塗料のおすすめ3選
ここでは、ケース別で外壁塗装でおすすめな塗料について紹介します。
「耐用年数を重視したい」人におすすめの外壁塗料は無機塗料!
「耐用年数を重視したい」と考えている人には、無機塗料がおすすめです。
無機塗料は耐用年数が非常に長いため、塗り替えの頻度が少なくて済みます。
さらには、汚れや色あせにも強いため、長期間使用しても美観を損なわない点もポイントです。
「価格を重視したい」人におすすめの外壁塗料はシリコン塗料!
「価格を重視したい」と考えている人には、シリコン塗料がおすすめです。
価格だけで見たときに一番安いのはアクリル塗料です。
しかし、耐用年数や仕上がりの綺麗さなど総合的に見たときに安くて、紫外線や雨にもそこそこ強い塗料がシリコン塗料です。
そのため、シリコン塗料は現在どのお家でも採用されている主流の塗料です。
多くの家で使われているという点でも安心できて、コスパ的にも良いシリコン塗料は価格を重視したい価格を重視したい人にもおすすめです。
「ちょっとだけお金をかけて、いい塗料で」という人におすすめの外壁塗料はフッ素塗料!
「ちょっとだけお金をかけて、いい塗料で」と考えている人には、フッ素塗料がおすすめです。
主流のシリコン塗料よりは、ちょっと価格が高く、耐用年数が無機塗料よりも少し劣るのがフッ素塗料です。
耐用年数は約15年~20年と一般的に言われている外壁塗装の塗り替えタイミングほどんど変わりません。
外壁はよく見えるところだし、折角、足場を建てて外壁塗装をするなら、ちょっとだけ高くても良いものをと考える人には、ぴったりな塗料です。
まとめ
今回は、外壁塗料の選び方について塗料の種類をはじめ外壁別、目的別でおすすめの塗料を紹介しました。
塗料を選ぶとき、どんな塗料の種類があるのか・どんな機能があるのかも選ぶ上で大事な要素です。
それ以上にこれから何年この家に住むかということを考えて、選ぶと、さらに最適な選択ができると思います。
例えば、20年以上住むのであれば、耐用年数が長いフッ素塗料にしよう!や、
10年以内には取り壊すからシリコン塗料にしよう!など、
これから先のプランを考えると最適で納得できる外壁塗装工事ができると思うので、ぜひ参考にしてみて下さい。