雪で屋根が壊れたときの対処法|今すぐ何する?そのあとは?予防する方法は?
「雪で屋根が壊れたら、どうすればいいのでしょうか?」
特に、普段あまり雪が降らない都心部では、慣れないトラブルに戸惑ってしまうことも多いでしょう。
雪が降った翌朝は、交通網が止まってしまうこともあり、気持ちが落ち着かないかもしれません。
今回の記事では、雪で屋根が壊れたときの対処法について、わかりやすく解説します。
「まずは何をすればいいの?」「その後は何をする?」「予防方法は?」といった疑問もお答えします。
今すぐ何する?|雪で屋根が壊れた
まず、屋根が壊れたときに最初にすべきことを説明します。
安全の確保
雪で屋根が壊れているのを見つけたら、まず自分や周りの人の安全を確保しましょう。
状況によっては、屋根が崩れて家の中や周囲に雪や破片が落ちてくることもあります。
家の中にいる場合には、落ち着いてすぐに避難し、家から離れた安全な場所から屋根の状態を確認してください。
必要なら、周囲の人にも危険を知らせて、離れるように呼びかけましょう。
また、突然雪が一気に滑り落ちることもあります。
屋根に登ったり、真下から見上げたりするのは非常に危険なので、絶対にやめてください。
雪庇(せっぴ)にも注意
屋根の端にできる雪の塊を「雪庇(せっぴ)」といいます。
降雪時には強風を伴うことが多く、風の影響で屋根の風下側の端に雪庇ができることがあります。
陸屋根(平らな屋根)でも、屋根のふちに雪庇ができることがあります。
雪庇は風によって丸く積もった雪が庇(ひさし)のように張り出したもので、落ちると非常に危険です。
雪庇がある場所には近づかないようにしましょう。
そのあとは何をする?|雪で屋根が壊れた
まずは自分と周囲の安全を確保したあと、次にすべきことを説明します。
屋根修理の業者に調査を依頼する
安全が確保できたら、屋根修理業者に連絡して屋根の状態を調査してもらいましょう。
ご自宅に火災保険をかけている場合、雪災による被害で保険金が支払われる可能性があります。
そのため、住宅の火災保険に詳しい業者を選ぶと安心です。
業者の調査結果をもとに、修理の見積もりを受け取り、火災保険が適用されるか、工事の時期や期間についても打ち合わせを行います。
火災保険の給付には時間がかかることがあるため、工事の日程は保険の対応状況を考慮して決めましょう。
屋根の上は雪が積もっていて大変危険ですので、自分で屋根に上ることは絶対にやめてください。
保険会社に火災保険の申請をする
火災保険は火災以外にも、落雷・爆発・航空機の墜落・車両の飛び込み・同居者による水漏れ・風災・洪水・雪災などの被害も対象となります。
雪で屋根が壊れた場合、積雪による損害で保険金が下りる可能性があります。
まずは、ご自宅の火災保険の重要事項説明書や契約書を確認し、雪災が保証対象になっているかをチェックしてください。
屋根修理業者の調査結果をもとに、保険の適用が見込める場合は、申請書類を準備して保険会社に申請します。
申請には、修理日の見積書や損害箇所の写真などが必要になることが多いです。
申請方法や必要書類については保険会社に問い合わせて確認しましょう。
なお、やねまるでは火災保険の申請サポートを行っております。
これまでも火災保険を使用して工事を行った実績が十分あり、安心してお任せいただけると思います。
ぜひ、当社の施工事例をご覧ください。
雨どいやシャッター(組み込み車庫)の壊れも
雪で屋根が壊れた場合、雨どいも壊れていることがあります。
また、屋根は無事でも落雪で雨どいが壊れることもあるため、必ず確認しましょう。
さらに、組み込み車庫がある住宅の場合、屋根からの落雪でシャッターボックスが壊れたり外れたりすることがあります。
シャッターボックスの状態もチェックしてください。
雨どいもシャッターも家の一部なので、雪による破損は火災保険の対象になる可能性が高いです。
「雨どいの破損は屋根修理業者に」、「シャッターの破損はシャッター業者に」依頼をしましょう。
【まとめ】雪で屋根が壊れたときどうすればいいのか
雪で屋根が壊れたときは、以下の順番で対応しましょう。
- 自分と周囲の人の安全を確保する
- 信頼できる屋根修理業者に調査を依頼する
- ご自宅の火災保険の申請を行う
- 保険金が支払われているのを確認する
- 屋根の修理工事を進める
ただし、破損の状況によっては、保険金の支払いを待たずに修理工事を始める場合もあります。
屋根修理業者の調査結果を参考にしつつ、ご自身の判断で対応してください。
予防する方法は?|雪で屋根が壊れないために
雪で屋根が壊れる原因と壊れないために予防する方法をご紹介します。
雪で屋根が壊れる原因
雪で屋根が壊れる主な原因は以下の3つです。
- 積雪の重み
- 落雪の衝撃
- 冬の低温によるダメージ
特に、屋根に積もった雪の重さが耐荷重を超えると、屋根が壊れてしまいます。
湿った雪は重みが増すため、特に注意が必要です
積雪の重さは雪質によって異なりますが、一般的に積雪1センチあたり、1㎡あたり約2kg。
つまり、1メートルの積雪だと1㎡あたり約200kgもの重さになります。
また、上階の屋根から落ちた雪が下の階の屋根に衝撃を与え、破損することもあります。
さらに、屋根に積もった雪が凍ったり溶けたりを繰り返すと、屋根材にひび割れができることもあります。
雪で屋根が壊れるのを予防する方法
雪で屋根が壊れるのを予防するためには2つの方法が考えられます。
- 屋根の雪下ろし
積雪が多くなる場合は、屋根に積もった雪を下ろす必要があります。
しかし雪下ろしは非常に危険な作業なので、専門の業者に依頼するのがおすすめです。 - 屋根のメンテナンス
積雪のない時期に、屋根の状態を点検し、異常があれば早めに修理しておくことも重要です。
数年に一度は信頼できる屋根修理業者に点検してもらうと安心です
異常が見つかった場合は、すぐに調査や修理を依頼しましょう。
最後に
雪は大人にとって、屋根のトラブルや交通の障害を引き起こす厄介な存在かもしれません。
しかし、子どもたちにとっては楽しい遊び相手でもあります。
雪が子供たちに笑顔をもたらし、ワクワクしながら外で遊ぶ姿を見ると、雪の持つ別の顔が感じられます。
大人と子供では、雪に対する感じ方や見方が違うのかもしれません。
雪は時に厄介者となり、また時には街を白く美しい景色に変えるヴェールのような存在でもあります。
子どもたちに楽しさを幸せを与えてくれる雪は、とても素敵なものだと言えるでしょう。
今回ご紹介した雪による屋根の破損を防ぐ方法を日頃から心がけ、必要なときにしっかり対処することでトラブルを減らしていくことができます。
そうして余裕ができれば、雪の美しい一面にも目を向けられるようになり、少しずつ雪の魅力を感じられるようになるはずです。