雨漏りが気になるけど、お金がないから修理できない。費用を抑えて修理できるかもしれない方法を紹介
雨漏りしている・・だけど、今、雨漏りを直せるほどのお金なんてない。どうにかお金をかけずに直す方法がないかと探している人もいらっしゃると思います。
雨漏りは、どのくらい進行しているかによって、ピンからキリまで金額が変わります。
一番お金がかからないのは、雨漏りしていると分かった時、すぐに修理をすることが一番出費が少ないです。
逆に雨漏りしていることを知っていながら、そのまま放っておいて大規模な工事が必要になり、想定外の大きな出費が発生してしまいます。
しかし、ある方法なら多額の出費を抑えながら、雨漏りの修理をすることが可能です。
今回は雨漏りが発生してしまう原因や修理費用・お金を抑える方法をお伝えします。
雨漏りの原因はひとつだけじゃない
雨漏りの原因は、特定することがとても難しい作業です。
例えば、天井に雨染みを見つけると屋根から雨漏りしていると思う人がほとんどでしょう。
屋根の可能性は高いですが、その他にも原因として以下が考えられます。
画像 | 雨漏りの原因 |
壁のひび割れ | |
シール(目地)の痩せやひび割れ | |
ベランダの防水層の劣化やひび割れ | |
屋根などと接している壁(取り合い部分) |
また、広い屋根や壁から 「水が侵入しているのは、ここだ!!」 と1箇所を見つけることは無理に等しいです。
※分かりやすい破損があれば別です。
さらに雨漏り箇所は1箇所だけとも限らず、複数箇所から水が侵入している可能性もあります。
このように天井の雨染み、ひとつ取っても原因がいくつも考えられます。
これはあくまでも一例で、雨漏りの原因を探るためには、その家の築年数や修理歴、壁や屋根の素材などに応じて原因と思われるものを考えて、一つ一つ潰していくという根気と時間がかかる作業になります。
雨漏りの原因に決まったものは存在しません。
しかし、雨漏り修理を行っている業者は、今まで何百件の雨漏りを見て、このケースの場合はここが原因の可能性が高いなどの経験とデータを持っているため、高確率で原因を突き止めることが可能です。
そのためには、一度、実際に家へ訪問して、雨漏りの状態や家の形や劣化状態などを確認する必要があるため、事前の現地調査が必須となります。
雨漏りの修理方法と費用
雨漏りの修理方法には、どんな工事が必要になるのでしょうか?
ここでは、一般的な雨漏り修理方法で費用が安い順で紹介します。
コーキング工事
屋根や外壁などのひび割れから水が侵入している場合、コーキングをすることで雨漏りが止まる可能性が高いです。
コーキングとは、乾くと放水性を発揮する接着剤で、具体的には屋根や壁のひび割れや欠けをコーキングで塞ぐ工事をします。
費用は、階数やコーキングを行う範囲などで金額が変わりますが、1万円〜50万円くらいです。
特に屋根など2階以上の作業になる場合は、足場が必要になるため、最低でも15万円以上の出費が考えられます。
屋根塗装・外壁塗装工事
根本的な解決とまではいきませんが、雨漏りの進行度が浅い場合は、一時的な修理方法として屋根塗装や外壁塗装をすることで雨漏りが止まる可能性があります。
屋根や外壁に髪の毛1本分くらいのひび割れが数え切れないくらいある場合、そこから水が入る可能性がありますが、それを一つ一つコーキングで塞ぐのは、時間と労力がかかり過ぎてしまいます。
このような場合は、屋根塗装や外壁塗装をすることで無数のひび割れを塞ぐことができます。
屋根塗装や外壁塗装の塗り替えは15~20年毎のため、一時的な修理方法とはいえど、しばらくは雨漏りの心配がなくなると思います。
費用は、足場の設置や使用する塗料、塗装する範囲によって変わりますが、30万円〜になります。
ベランダ防水工事
ベランダのひび割れなどから水が入っている場合は、ベランの防水工事をすることで雨漏りが止まる可能性があります。
ベランダ防水工事には、大きく3種類あり、トップコートの塗り替え・ウレタン防水工事・FRP防水工事があります。
雨漏りが軽度ででひび割れが表面にしかない場合は、トップコートと呼ばれる防水層のコーティング塗料を塗るだけで雨漏りが止まるかもしれません。
雨漏りが何度も発生していたりなど重度の場合は、ベランダ防水の防水層までひび割れなどが発生している可能性があります。
その場合は、元々のベランダ防水がウレタン防水工事またはFRP防水工事のどちらで工事されていたのかにもよりますが、新しくベランダ防水をやり直す必要があります。
トップコートの塗り替えの費用は7万円〜になり、ウレタン防水やFRP防水のベランダ防水工事は18万円〜になります。
カバー工事
雨が降るたび、何度も雨漏りしている場合は、屋根の下地が古くなって防水性がなくなっている可能性があります。
本来は、屋根の葺き替え工事を行って下地ごと変える工事が必要ですが、屋根のカバー工事でも雨漏りを止めることは可能です。
屋根のカバー工事は、既存の屋根の上に新しい下地を設置し、新しい屋根を重ねる工事で、古くなっている下地まで水が入らないようになっているので、雨漏りの心配がありません。
主にスレート屋根の家で行うことが多く、スレート屋根の上にガルバリウム鋼板の屋根を重ねるのが現在の主流となっています。
ただし、耐震性の問題からカバー工法は一度施工してしまったら、次回またカバー工法をすることができません。
費用は、足場の設営や屋根材、カバー工事を行う範囲によって変わりますが、80万円〜になります。
葺き替え
雨漏りしている箇所が多かったり、何度も雨漏りしている場合は、屋根の下地が古くなっている可能性があります。
その時は今ある屋根材や下地などを全て撤去し、新しい下地と屋根材に交換する葺き替え工事が必要です。
この葺き替え工事をすることで根本的な解決になるので、雨漏りの心配がなくなることが多いです。
費用は、足場の設営や屋根材の他に既存の屋根材などの廃材費なども含まれるため100万円〜になります。
この工事を行っても雨漏りする場合は、他に原因があると考えましょう。
葺き直し
瓦屋根の場合は葺き直し工事というものもあり、下地のみを新しいもの交換して、瓦はそのまま再利用するという工事です。
瓦屋根の場合は、この方法のほうが廃棄するものが少ないので金額的に安く工事することが可能です。
費用は、足場の設営と新しい下地や漆喰、葺き直し工事を行う範囲などで変わりますが、95万円〜になります。
自分で雨漏りの修理はできる?
雨漏りの修理と費用をご覧いただくと分かる通り、お金がかかるな〜と思った人も多いかと思います。
そこで考えるのが、自分でできないか・DIYでなんとかやれないかと考える人もいるでしょう。
しかし、知識が浅い状態で安易に作業を行うと、失敗してしまって結果的に最初から業者に依頼したほうが安かったという結論に至る可能性が高いです。
また高所での作業は思っているより、危険で大変な作業なので、慣れていない人が行うと怪我をしてしまう可能性が高いです。
自分で直すという方法は、お金をかけない一つの案として良いと思いますが、その場合は確実な安全が確保された状態・きちんとした正しい知識で作業を行ってほしいです。
火災保険を使えば、お金がなくても雨漏りの修理ができる
台風などの強い風や雹(ヒョウ)などの自然災害で壊れてしまい、それが原因となって雨漏りを引き起こしてしまった場合は、加入している火災保険で修理費を賄える可能性が高いです。
例えば・・
- 台風で飛来してきたものが屋根にぶつかって屋根が壊れた
- 風の影響で雨どいの金具が取れてしまった、外れてしまった
- 強い風で瓦がずれてしまった
- 雹が当たって屋根の板金が歪んでしまった
- 台風で飛来してきたものが外壁に当たって欠けてしまった
このようなケースの場合、火災保険の申請が認められ、お金が下りることが多いです。
実際に当社でも雨漏りの修理で火災保険を申請し、その中の90%が申請を通り、下りた金額で雨漏り修理をしている人がたくさんいらっしゃいます。
最大で火災保険が下りた金額は215万円で、お客様からの手出しは0円で修理ができた実績もあります。
火災保険の申請条件
火災保険を申請する前に一つ確認しなければならないことがあります。
ご自宅にある火災保険の証書を見て、補償の【 風災・雪災・ひょう災 】に「○」が付いているかを確認しましょう。
○がついていない場合は、風災・雪災・ひょう災の補償対応外となってしまいます。
補償対象だと分かった人は、火災保険で雨漏り修理費用を賄える可能性があるので、火災保険を積極的に利用することをお勧めします!!
火災保険の利用でよくある質問
「経年劣化と自然災害によるものかはどう判断するの?」
この質問に対しての答えは、保険金を下ろすか判断するのは保険会社です。
そのため、ご自身で"これは経年劣化だ"と思っても保険会社が自然災害によるものと認めればそれは自然災害による破損になり、お金が下ります。
火災保険は自動車保険とは違い、等級制度もありません。
一度、申請したからといって保険金が上がることもありません。
申請するだけなら無料でできます。
ご自身で判断せずに一度、火災保険サポートを専門にやっている業者に依頼しましょう。
(詐欺業者がとても多いので工務店選びは慎重に)
最後に
今回は、雨漏りの原因や修理費用・お金を抑える方法について紹介しました。
雨漏りの修理は、状態が悪くなれば悪くなるほど、修理しなければならない箇所が増えて、修理費用も高くなります。
逆に雨漏りの初期ですと、1箇所を修理するだけで解決する可能性もあります。
そして、それより最もお金がかからないのは雨漏りする前に定期的な調査とメンテナンスをすることです。