雨漏り|お金がなくても修理できる方法を教えます
雨漏りしている・・だけど、今、雨漏りを直せるほどのお金なんてない。どうにかお金をかけずに直す方法がないかと探している人もいらっしゃると思います。
今回は雨漏りの原因や修理費用・お金を抑える方法をお伝えします。
雨漏りの原因はひとつだけじゃない
雨漏りの原因は、特定することがとても難しい作業です。
例えば、天井に雨染みを見つけると屋根から雨漏りしていると思う人がほとんどでしょう。
屋根の可能性は高いですが、その他にも原因として以下が考えられます。
- 壁のひび割れ
- シール(目地)の痩せやひび割れ
- ベランダの防水層の劣化やひび割れ
- 下屋根などと接している壁(取り合い部分)
また、広い屋根や壁から 「水が侵入しているのは、ここだ!!」 と1箇所を見つけることは無理に等しいです。※分かりやすい破損があれば別です。
さらに雨漏り箇所は1箇所だけとも限らず、複数箇所から水が侵入している可能性もあります。
なんだかもう頭が痛くなってきますね。
このように天井の雨染み、ひとつ取っても原因がいくつも考えられます。
これはあくまでも一例で、そのお家の築年数や修理歴、壁や屋根の素材などに応じて原因と思われるものを考えて、一つ一つ潰していくという根気と時間がかかる作業になります。
なんとなく高くなる理由が分かったでしょうか。
雨漏りの原因に決まったものは存在しません。一軒一軒のお家を見て雨漏りの原因を探る必要があるため、現地調査が必須となります。
もっと雨漏りの原因や調査方法について知りたい人はこちら
雨漏りの修理方法と費用
一般的な修理方法で費用が安い順でご紹介します。
コーキング
DIY:▲ 工事:◎
費用相場:1万円〜50万円
屋根の場合、屋根に登って作業をするのは思っているより大変で危険なため、業者にお願いしたほうがいいでしょう。
壁の場合、軽度なひび割れなどでしたら、DIYでコーキングすることは可能だと思います。
DIYをする場合は、きちんと安全が確保された状態で作業をしましょう。
雨どい修理
DIY:▲ 工事:◎
費用相場:1万円〜60万円
雨どいの修理には「一部交換・全交換・補修」のパターンがあります。DIYを▲にした理由は、1階の雨どいの修理であればDIYでも問題ないでしょう。だたし、2階以上の場合は非常に危険なので、業者に依頼することをお勧めします。
また、簡単そうに見えますが、勾配(集水器までの傾き)を作ることが難しく、「やってみたけれど出来なかった」とご相談頂くことが多いため、業者に依頼した方が無難と言えるでしょう。途中まで作業し、中途半端になっている場合やっかいなケースが多いため触らずご依頼頂いたほうが無難かと思われます。
塗装
DIY:× 工事:◎
費用相場:50万円〜
塗るだけだからと簡単に思ってしまいますが、きちんとした施工をするためには適切な手順を踏んで塗装をする必要があります。
屋根塗装・外壁塗装ともに専門の知識を持った職人にお任せした方が施工不良となるケースが少ないので、業者へ依頼することをお勧めします。
カバー工事
DIY:× 工事:◎
費用相場:80万円〜180万円
カバー工事は、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる工事です。主にスレート屋根の住宅で行うことが多く、スレート屋根の上にガルバリウム鋼板の屋根を重ねるのが現在の主流となっています。
耐震性の問題からカバー工法は一度施工してしまったら、次回またカバー工法をすることができません。
屋根の構造知識や屋根材への知識、施工経験がないと失敗して結局、業者に頼むハメになる可能性が高いため、DIYをお勧めできません。
葺き替え・葺き直し
DIY:× 工事:◎
費用相場:95万円〜280万円
葺き替えとは、今ある屋根材などを全て撤去し、新しいものに替える工事です。
葺き直しとは、瓦屋根のみで施工できる方法で下地は新しいものを使い、既存の瓦を再利用する工事です。
どちらも経験を積んだ職人でないと、施工不良などが起きる可能性があるため、業者に依頼した方が良いでしょう。
高いお金を払うしかないの?
費用をご覧いただくと分かる通り、結局お金がかかるじゃない!や業者に頼むしかないの?と思われたでしょう。
お金をかけないようDIYでやってみようと、知識が浅い状態で安易に作業を行うと、失敗してしまって結果的に最初から業者に依頼したほうが安かったという結論に至る可能性が高いです。
DIYで直すという方法は、お金をかけない一つの案として良いと思いますが、その場合は確実な安全が確保された状態・きちんとした正しい知識で作業を行ってほしいです。
もっと詳しく原因別の修理相場について知りたい人はこちら
お金がなくても雨漏りの修理ができる可能性
雨漏りの修理費用を見ると高いな〜と感じる人が多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。
その雨漏りの原因と思われる屋根や壁などの破損がもし、自然災害によるものだったら加入している火災保険で修理費を賄える可能性が高いです。
例えば・・
- 台風で飛来してきたものが屋根にぶつかって屋根が壊れた
- 雪の影響で雨どいが歪んでしまった
- 強い風で瓦がずれてしまった、雨どいが外れてしまった
- 雹が当たって雨どいに穴が空いてしまった
思い当たる節がある人は、火災保険で雨漏り修理費用を賄える可能性があるので、火災保険を積極的に利用することをお勧めします!!
火災保険の利用でよくある質問
「経年劣化と自然災害によるものかはどう判断するの?」
この質問に対しての答えは、火災保険を申請しになるか判断するのは保険会社です。
そのため、ご自身で"これは経年劣化だ"と思っても保険会社が自然災害によるものと認めればそれは自然災害による破損になり、お金が下ります。
火災保険は自動車保険とは違い、等級制度もありません。一度申請したからといって保険金が上がることもありません。
申請するだけなら無料でできます。
ご自身で判断せずに一度、火災保険サポートを専門にやっている業者に依頼しましょう。(詐欺業者がとても多いので工務店選びは慎重に)
最後に
今回は、雨漏りの原因や修理費用・お金を抑える方法について紹介しました。
雨漏りの修理は、状態が悪くなれば悪くなるほど、修理しなければならない箇所が増えて、修理費用も高くなります。
逆に雨漏りの初期ですと、1箇所を修理するだけで解決する可能性もあります。
気のせいかもしれないけれど・・くらいで業者に調査依頼をすることが、一番お金がかからず修理ができる方法です。