外壁塗装したいけどお金がない・・高くなるわけと費用を抑えて負担を少なくする方法
築年数を重ねると、一度は考える外壁塗装。持ち家の方は、外壁塗装のセールスが来た経験がある人も多いのではないでしょうか。
外壁は周囲の環境の影響を受けやすく、屋根と同じくらい劣化しやすい箇所です。
また、外壁は普通に生活をしていて目に入りやすいので「汚れてきたな・・」と感じやすいところでもあります。
そろそろ外壁塗装しようかなと検討していく中で最初に思うことは「意外に費用が高い・・」
今は何かと物価高で何をするにも以前と比べてお金が掛かります。
そんな状況の中、高額な外壁塗装は経済的な問題で「お金がないから」と、工事を躊躇する人も多いのが現実です。
格安を謳っている業者も数多く存在しますが、その中には悪徳業者が潜んでいる可能性が高いので注意が必要です。
いくら安くても適当な外壁塗装をしては、またすぐに塗装をし直さなければいけなくなりますので、信頼できる業者を選ぶ事も大切です。
こちらの記事では、一般的に外壁塗装のお金が高くなるわけや負担を少なくするための方法、また業者選びについても解説していきます。
外壁塗装のお金が高くなるわけ
塗装する面積に応じて高くなる
一般的な家が30坪(10畳の部屋が6つくらいの大きさ)とされており、大体80万円~100万円前後(足場代込み)です。
ご自宅が他の家と比べて大きいと感じる場合は、一般的な家よりも費用がかかるかもしれません。
このときに見逃してしまうことが階数です。2階建より、3階建のほうが壁を塗る面積が多くなるので、費用は高くなります。
その他にも外壁塗装は、外壁に付いている付帯部(ふたいぶ)も一緒に塗装をします。
※付帯部とは、破風・ひさし・雨どい・雨戸・戸袋・軒天・幕板などのことを指します。
※外壁塗装の80万円~100万円前後(足場代込み)の中には付帯部の塗装も含まれています。
稀に費用を安くしたくて、付帯部の塗装をなしでお願いされることもありますが、おすすめできません。
理由は見た目の問題と費用の問題です。
見た目の問題は、外壁が新築同様にきれいになったのに、破風・ひさし・軒天・雨戸などの付帯部が汚れたままなので、変に目立ってしまいます。
変に目立ってしまうのが嫌で付帯部だけを塗装したいと思ったときにまた足場代が掛かってしまいます。
それは、かなりもったいなく、外壁塗装をしたときに一緒に塗装してもらっていたほうが結果的に安かったとなりかねません。
※屋根や雨樋の工事などで足場を建てるのであれば、一緒に付帯部の塗装をするというのは良いと思います。
これらの理由から付帯部も一緒に外壁塗装をすることをおすすめしています。
また、よく記事に書かれている相場ですが、足場代が入っていないケースをよく見かけるので、記事の金額を鵜呑みにしないように気をつけましょう。
書かれている外壁塗装の相場+足場代(20万円〜30万円くらい)で考えると自分が思っていたより高かった!!ということを防げます。
いずれにしても、家の壁の素材や劣化具合、足場を安全に建てられるかなど、それぞれの家によって変わりますので、見積を取ることをおすすめします。
塗料のランクと色分けで高くなる
外壁塗装の塗料には、ランクがあり、何を選ぶかによって費用が大きく変わります。
単価が安い塗料から順に 【 アクリル > ウレタン > シリコン > フッ素 > 無機 】 です。
耐用年数も無機塗料が18~20年と一番長く保ってくれます。
一般的に使用される外壁塗料はシリコン塗料です。耐用年数と費用のバランスが良いので、多くの人に選ばれています。
そのほかにも遮熱塗料や断熱塗料など、特別な効果を持った塗料もありますが、特別な効果を持っている分、高くなります。
ここ最近のご依頼で「部屋の温度を下げたい」という理由で、遮熱塗料や断熱塗料を検討する人も増えています。
また、壁の上と下で違う色にしたい(2色塗り分け)など、複数の色を使って塗装をする場合も費用が嵩んで高くなります。
家がボロボロだと高くなる
長く家が建っていると、紫外線や雨風などの影響でどうしても劣化していきます。
具体的な劣化の例を挙げると以下のようになります。
- 外壁の汚れ
- 細かいひび割れ
- 大きなひび割れ
- 塗装剥がれ
- カビやコケの発生
- サビの発生
- 破損
例えば、写真のような大きなひび割れがある場合は、そのまま外壁塗装してしまうと見た目的に悪いことと雨漏りしてしまうリスクが高くなります。
そのため、コーキングでびび割れを塞いでから外壁塗装をします。
このコーキング補修の作業が発生してしまうので、コーキング補修の費用が外壁塗装にプラスされ、外壁塗装をするだけよりも高くなります。
今回、例に挙げたコーキング補修は軽度な補修のため、比較的安く抑えられますが、重度になればなるほど、外壁塗装以外の費用が増えていきます。
あくまでも目安ですが、数万〜数十万円までかかります。
手遅れの状態ではどうしようもありませんが、費用を少しでも抑えたいとお考えなら、一般的な塗替え時期の10年〜15年くらいを目安に外壁塗装を行うと良いでしょう。
自社で塗装工事をしていない業者だと高くなる
塗装工事を依頼した業者が自社で塗装工事を行っていない場合、下請けで別の業者に依頼します。
そのときに中間マージンが発生しますが、その中間マージン分の手数料はお客様負担となり、外壁塗装の費用以外で見積に上乗せされます。
もっと最悪な例でいうと下請けから下請けへと芋づる式に手数料が増えた結果、最終的にとんでもない金額になる可能性もあります。
よくある例として、家を建てた時にお世話になったハウスメーカーを信頼して依頼することがあります。
このハウスメーカー内に塗装を専門とする職人がいないと、どうしても下請け業者に依頼する流れとなってしまい、余計に費用が掛かってしまいます。
そのため、自社塗装工事をしている業者に依頼することが費用を抑える近道となります。
悪徳な業者に依頼してしまうと高くなる
悪徳業者に依頼してしまうと費用そのものが高額になる可能性があります。
はじめは「業界最安値!」などと謳い、見積を依頼してみると、よく分からない項目が見積もりに入っていたり、実際に工事が開始されても適当な塗装をしたり、手抜き工事をしたりなどという可能性が高いです。
いくら安くても適当な外壁塗装をしては、またすぐに塗装をし直さなければいけなくなりますので、信頼できる業者を選ぶ事も大切です。
知識がないと、どうしても業者任せになってしまいますが、見積もりの段階でおかしいと感じたら自分が納得するまで質問しましょう。
身近な例として
- スマホを契約した時に、店員に勧められて良く分からないプランに加入してしまった。
- 車の点検に出したら、まだ交換する必要もないのに交換を勧められて高額な費用が掛かった。
過去にこのような経験がある人は要注意です。
業者の言いなりにならないよう、心配なときは多数の業者に見積もりを依頼して比較したり、家族や知人に聞いてみるなどしましょう。
費用を抑えて負担を少なくする方法
費用が高くなる理由は多数ありますが「でもやっぱりお金がないから、どうにか費用を抑えられないか」と考える人もいるかと思います。
そんな人に向けて、少しでも費用を抑える方法を紹介します。
リフォームローンを組む
車を買う時なども一括で買うのではなく、ローンを組んで毎月返済する人も多いと思いますが、リフォームの費用もローンを組むことができます。
費用は1,000〜2,000万、金利は2%前後で組むことができ、返済期間は10〜20年と月々の返済額を数千円程度で負担なく、返済計画を立てることが可能です。
費用上限や金利、返信期間など融資を受ける銀行などで異なるので一度相談してみて下さい。
借金と考えると少し躊躇してしまうかもしれませんが、ローンで外壁塗装すると住宅ローン減税によって所得税が控除されるケースがあるので、状況によっては得する場合もあります。
火災保険を利用する
持ち家でほとんどの人は火災保険に入っていると思いますが、この火災保険は外壁塗装に利用することができます。
ただし、過去3年以内に災害による被害を受けていることが条件となります。
免責金額などの条件もありますので、ご自身が加入している火災保険の証書を見てみましょう。
また、火災保険を利用しても車の保険とは違い、翌年の保険料は上がらないので、その点も確認してみましょう。
火災保険の申請で難しいところは保険会社との交渉のため、交渉に実績のある業者に頼むのがベストです。
外壁塗装の補助金の申請をする
自治体によっては外壁塗装に掛かる費用を補助金で賄うこともできます。
これは自治体によって工事の内容や金額は異なるので各自治体に確認してみましょう。
例えば世田谷区では、世田谷区エコ住宅補助金制度があり、工事経費の10%(上限20万円)の補助を受けることができます。
※世田谷区公式HPから画像引用
詳しい条件などについては世田谷区 公式HPをご覧ください。
その他にも海老名市では、海老名市住宅改修支援事業補助金制度があり、工事費用(税抜)の5分の1(上限20万円)の補助を受けることができます。
詳しい条件などについては海老名市 公式HPをご覧ください。
各自治体の補助金には限度額があるので、工事全体で考えると少ないと感じるかもしれませんが、足場費用だけでも賄うことができるので、全て実費で支払うよりお得です。
優良な業者の見極め方
しっかりとした信頼できる業者に依頼する場合、どのような点を注意すれば良いか紹介します。
口コミの評判がないまたは悪くないか
今の時代、何でもスマホで調べることができるので、事前に業者の口コミや評判を調べて依頼をするか決める人が多いと思います。
口コミの評価が極端に悪い場合、その時点である程度見極めは可能ですが、中には調べても口コミが出てこない業者もあります。
理由として、まだ開業して日が浅い業者などは利用者がまだほとんどいない状況なので、評価の付けようがありません。
仮に凄くサービスが良い業者でも評判が分からないと利用するのに躊躇しますよね。
一概には言えませんが、あまりネット上に情報がない業者は控えるのが吉といえます。
SNSをやっているか
これも今の時代だからこその調べ方ですが、TwitterやInstagramなどのSNSをやっているかどうかを調べてみましょう。
業種問わず、どの企業もSNSを活用して自社のサービスの紹介やキャンペーンなどを行っています。
いわゆる悪徳業者の中には、SNSを開設していない業者が多くいます。そのため業者名で調べてもTwitterなどのSNSが出てきません。
一方で建築業界は高齢化が進んでおり、若い人材が不足しているので、SNSが分からなくてやっていないという業者もいるとは思います。
あくまで調べる要素の一つとして考えるといいでしょう。
見積もり前の調査にどのくらい時間をかけているか
見積もりを作成する前の事前調査をしっかり時間を掛けて行なってくれる業者を選びましょう。
業者の中には、適当に家の大きさなどを10分程度簡単に見て見積もりを作成する業者も存在しますが、それではその家に本当に必要な工事プランを立てることは出来ません。
普通に調査するだけでも写真を撮ったり、寸法を測ったり、メーカーを調べたり、調査にはある程度の時間がかかります。
最低でも30分以上はじっくり調査してくれる業者が安心できます。
しっかり家の状態を確認して、最適な工事を考えてくれる業者を選びましょう。
しっかりとした見積書を作成してくれるか
調査後見積もりを作成しますが、ここでも曖昧な内容の見積もりを作成する業者には要注意です。
誰が見ても内容が理解できて納得する内容の見積もりを作成してくれる業者がいいでしょう。
見積もりの中で確認しなければいけない項目として、
- 工事内容に不明点はないか
- 使用する塗料についての記載はあるか
- 価格は適正か
- 塗装は3回塗りと記載があるか(塗料によっては2回塗り)
他にも重要な項目はありますが、最低限これらの項目において不明な点がないか確認しましょう。
もし、不明点がある場合は必ず、業者に聞きましょう。
複数の見積もり案を提示してくれるか
見積もりを作成するにあたって、複数のプランを提示してくれると価格の比較や塗装の違いなども事前に把握することが出来ます。
塗料のランクと色分けで高くなるでも伝えた通り、塗料にも種類が多数あり、耐用年数もそれぞれ異なります。
それぞれの家に合うプランを多数提案してもらえることでご自身で選ぶこともできますし、納得して工事を進めることができます。
業者によっては1つの見積だけを提示して「この塗料を使えば絶対大丈夫」などと勧めてくる業者もいると思いますが、その時点で比較も出来ないことになるので、複数プランを提案してくれる業者を選びましょう。
※依頼者の要望でこの見積だけほしいという場合はこれに当てはまりません。
アフターフォローの有無
工事終了後の見た目はキレイでも施工のやり方によってはすぐに剥がれてきたりすることもあります。
そういう時にすぐに対応してくれる業者であれば、安心して任せられるでしょう。
外壁塗装工事に入る前にアフターフォローはどうなっているか確認してから契約などを行うと気持ちよく、外壁塗装工事を進められます。
まとめ
今回は、外壁塗装をやりたいけどお金がなくて困っている人に向けて、外壁塗装のお金が高くなるわけや負担を少なくするための方法などを紹介しました。
補助金や火災保険などの制度も活用しながら、業者選びを進めて、失敗しない外壁塗装をしましょう。
今回紹介した以外にも負担を少なくする方法はありますので、ぜひ、やねまるにご相談ください!