「自宅の屋根は大丈夫?」地震後に起きやすい屋根の被害と点検ポイント

大きな地震が発生すると、住宅にもさまざまな被害が生じる可能性があります。
地震が起きるたびに「自宅の屋根は大丈夫だろうか」「屋根材がズレたりアンテナが倒れたりしていないだろうか」と心配されている人も多いのではないでしょうか。
実は、地震による屋根の被害は、瓦の割れやズレだけではありません。
屋根に設置されているアンテナが倒れたり、棟や板金がズレたりすることもあります。
また、地震直後には気づかなくても、小さな屋根の損傷が後から雨漏りにつながるケースも。
そこで今回は、地震後に確認したい屋根の被害や点検ポイントについて詳しく解説します。
屋根以外に確認しておきたい外壁やベランダ防水などの被害についてもあわせて解説しますので、地震後のご自宅の状態が気になる方はぜひ参考にしてください。
地震後に確認したい屋根の被害
地震の後は、屋根に異常がないか確認することが大切です。
地震の揺れによって、瓦が割れたりズレたりするだけでなく、棟や板金・屋根材などにも被害が生じることがあります。
また、屋根の上に設置されているアンテナが倒れ、瓦を破損させるケースもあります。
屋根の被害は、そのままにしておくと雨漏りなどの二次被害につながる可能性があります。
ここでは、地震後に確認しておきたい屋根の被害について詳しく紹介します。
瓦の割れ・ズレ・落下

地震の揺れによって、瓦が割れたり・ズレたり・落下したりすることがあります。
特に瓦屋根では、地震の揺れによって瓦同士の位置がズレたり、一部の瓦が外れて落下したりすることがあります。
また、屋根の上に設置されたアンテナが地震で倒れ、瓦に当たって割れるケースもあります。
瓦が割れたりズレたりすると、隙間から雨水が入り込む原因になることがあります。
地震後に、以下のような症状が見られる場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
- 瓦が割れている
- 瓦の位置がズレている
- 一部の瓦がなくなっている
- 屋根から瓦が落ちている
また、屋根の上に上って確認するのは危険です。
そのため、地上から確認できる範囲でチェックしたり、不安な場合は業者へ調査の依頼をしましょう。
アンテナの倒壊による屋根材・板金の破損

地震によって屋根の上に設置されたアンテナが倒れると、アンテナ本体や支柱が屋根材に当たり、屋根材や板金などを破損させることがあります。
アンテナは通常しっかり固定されていますが、経年劣化や強風などにより固定部分が緩み、地震の揺れをきっかけに倒れる可能性があります。
特に瓦屋根では、倒れたアンテナが瓦に当たることで、瓦の割れや欠け・ズレなどにつながる場合があります。
地震後にアンテナが倒れている・傾いている・屋根材に破損が見られる場合、専門業者に点検を依頼しましょう。
棟部分のズレ・崩れ

地震によって、屋根の頂部にある棟部分がズレたり、崩れたりすることがあります。
瓦屋根は、棟瓦の固定方法によって地震への強さも変わります。
近年では、地震や台風に備えて、瓦をしっかり固定する「ガイドライン工法」に基づいた施工が行われています。
また、棟は屋根の面と面が交わる部分で、瓦屋根の場合は棟瓦や漆喰などによって構成されています。
地震の揺れによって棟瓦がズレたり、漆喰が崩れたりすると、屋根の内部に雨水が入り込む可能性があります。
地上から見て、以下のような異常が確認できる場合、注意が必要です。
- 棟が曲がっている
- 棟瓦がズレている
- 漆喰が崩れている
- 屋根の頂部から瓦や部材が落ちている
棟部分の状態によっては、棟瓦の積み直しなどの補修工事が必要になる場合があります。
屋根板金の浮き・変形

スレート屋根や金属屋根などでは、棟板金などの板金部分にも注意が必要です。
地震の揺れによって板金が浮いたり・変形したり・固定している部分が緩んだりすることがあります。
板金が浮いた状態を放置すると、強風や雨によってさらに破損が広がり、雨漏りにつながる可能性もあります。
地上から見て板金が浮いているように見えたり、屋根の形状に変化があったりする場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
スレート・金属屋根など屋根材の破損

瓦以外の屋根材でも、地震による被害が発生することがあります。
例えば、スレート屋根では屋根材が割れたり、ズレたりすることがあります。
また、金属屋根では、揺れによって屋根材が変形したり、固定部分に不具合が生じたりする場合があります。
屋根材の破損は、外から見ただけでは分かりにくいケースもあります。
地震後に屋根の一部が浮いている・落ちているなどの異常が見られる場合も、専門業者に確認してもらいましょう。
地震後の雨漏り

地震後は、雨漏りが発生していないかも確認しましょう。
地震によって瓦や屋根材・棟・板金などが破損すると、そこから雨水が入り込み、雨漏りにつながる可能性があります。
地震直後は雨が降っていないため気づかなくても、その後の雨で初めて雨漏りが発生するケースもあります。
以下の症状は、雨漏りが発生している可能性があります。
- 天井、壁にシミができた
- 天井、壁から水が垂れてきた
- 以前はなかった雨漏りが発生した
雨漏りを放置すると、内装や下地材まで被害が広がる可能性があります。
また、雨漏りは雨が止んだあとに時間差で発生する場合もあります。
もし雨漏りが発生した場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
屋根以外に確認したい住宅の被害
地震による住宅の被害は、「屋根だけ」とは限りません。
大きな揺れがあった後は、外壁や内壁にひびが入ったり、ベランダの防水層にひびや割れが生じたりすることもあります。
また、地震によって建物にわずかな歪みが生じ、これまで問題なく開閉できていた窓やドアなどの建具が開けにくくなる場合もあります。
屋根の状態を確認する際は、あわせて屋根以外の部分にも異常がないか確認しておきましょう。
ここでは、地震後に確認しておきたい屋根以外の住宅被害について紹介します。
外壁のひび割れ

地震後は、外壁や室内の壁にひびが入っていないか確認しましょう。
地震の揺れによって外壁材やモルタルなどにひびが入ることがあります。
また、室内の壁紙(クロス)が剥がれたりすることもあります。
特に、地震の前にはなかった剥がれが発生している場合には注意が必要です。
外壁のひび割れについて、以下の記事で詳しく解説しています。
ベランダ・防水のひびや破損

屋根だけでなく、ベランダやバルコニーの防水(床面)にも異常がないか確認しましょう。
ベランダの床には防水塗装が施されていますが、地震の揺れによって防水層にひびや割れが生じることがあります。
防水部分の破損を放置すると、雨水が内部に入り込み、雨漏りや建物内部の劣化につながる可能性があります。
地震後にベランダの床や立ち上がり部分などにひびや割れを見つけた場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
窓・ドアなど建具の開閉不良

地震の後に、窓やドアが急に開けにくくなったり、閉まりにくくなったりする場合があります。
これは、地震の揺れによって建物や建具にわずかな歪みが生じている可能性があります。
地震前には問題なく開閉できていた窓やドアに、以下のような症状が現れた場合、注意が必要です。
- 開け閉めがしにくくなった
- ドアが枠に当たる
- 窓が途中で引っかかる
- 窓が途中で止まる
- きちんと閉まらなくなった
もし気になる変化がある場合、無理に力を入れて開閉せず、専門業者に相談することをおすすめします。
地震後の屋根点検で注意したいこと
地震後に屋根の被害が気になっても、無理に自分で屋根に上って確認するのは危険です。
地震によって足元が不安定になっている場合、転落したり部材が落下する危険性があります。
また、一見すると問題がないように見えても、屋根の内部や見えにくい部分が破損している場合もあります。
地震後はまず、安全な場所から確認できる範囲で状態を確認し、気になる箇所があれば専門業者に点検を依頼しましょう。
自分で屋根に上らない

地震後に屋根の状態が気になっても、自分で屋根に上って確認するのは避けましょう。
瓦や屋根材がズレている場合、足を置いたことでさらに破損する可能性があります。
また、屋根の上に倒れたアンテナや浮いた板金などがある場合も危険です。
特に地震直後は、普段とは屋根の状態が変わっている可能性があります。
屋根の確認は地上から見える範囲にとどめ、詳しい点検は専門業者に依頼することをおすすめします。
地上から確認できる範囲で被害をチェック

地震後は、屋根に上らず、地上や建物の周囲から確認できる範囲で被害がないかチェックしましょう。
- 瓦が割れたりズレていないか
- 屋根から瓦など屋根材が落下していないか
- アンテナが倒れたり傾いたりしていないか
- 棟のズレ・板金の浮きはないか
- 屋根材が破損していないか
また、地震後に天井や壁にシミができていないか、雨漏りが発生していないかも確認しておくと安心です。
少しでも異常が見つかった場合は、無理に近づいたり触ったりせず、専門業者に相談しましょう。
被害状況を写真で記録しておく

地震による被害が確認できた場合は、安全な場所から写真を撮って記録しておくのもおすすめです。
地震前との比較や業者に点検を依頼する際の被害状況の説明、保険申請などにも役立ちます。
ただし、写真を撮るために屋根に上ったり、危険な場所へ近づいたりする必要はありません。
異常を見つけたら専門業者へ

地震後に屋根の破損や異常が見つかった場合は、屋根の修理業者に点検を依頼しましょう。
屋根材が破損していたり大きくズレていると、そこから雨漏りが発生する可能性もあります。
早めに屋根の状況を確認したうえで、必要な修理や応急処置について専門業者に相談するとよいでしょう。
地震で屋根が壊れたら地震保険は使える?

地震によって瓦や屋根材が破損すると、「修理に地震保険は使えるの?」と気になる人もいると思います。
地震保険は、地震によって建物や家財に生じた損害を補償する保険ですが、損害の程度などによって保険金が支払われない場合もあります。
また、地震保険は火災保険とは補償の仕組みが異なるため、注意が必要です。
地震による瓦の落下・ズレ・屋根の損傷、地震保険の補償対象や保険金の支払い基準・申請方法など以下の記事で詳しく解説しています。
なお、地震後に屋根の被害を発見した場合は、保険の利用を検討する前に、まずは被害状況を確認しておくことが大切です。
まとめ|地震後は屋根の状態を早めに確認しましょう
地震による屋根の被害は、瓦の割れやズレだけではありません。
アンテナの倒壊による屋根材や板金の破損・棟のズレ・屋根材の破損など、さまざまな被害が発生する可能性があります。
また、地震直後には気づかなくても、屋根の破損が原因となって、その後の雨で雨漏りが発生することもあります。
地震後にご自宅の屋根に異常がないか気になる場合は、まずは地上から安全に確認できる範囲で状態を確認しましょう。
屋根に上って確認したり、自分で修理したりするのは危険です。
少しでも気になる箇所があれば、無理に触ったりせず、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
大きな被害がないように見えても、地震をきっかけに屋根の状態が変化している可能性があります。
地震後は早めに屋根の状態を確認し、必要に応じて適切な点検・修理を行いましょう。
\地震後の屋根の状態が気になる方は、
やねまるへお気軽にご相談ください。/
地震による瓦のズレや破損・アンテナの倒壊・棟や板金の異常など、屋根の状態を確認いたします。
「修理が必要か分からない」「地震による被害か判断できない」といった場合でも、お気軽にご相談ください!
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