屋根塗装の相場っていくら?
屋根塗装の相場は、足場込みで50万円〜くらいです。
実際は、屋根の広さや劣化の状態、どんな塗料を使うかによって安くなる時もあれば、高くなることもあります。
そのお見積もり大丈夫ですか?安すぎるお見積もりには注意!!
相場よりも安いお見積もりの中には、必要な工程を省略している可能性があります。
この必要な工程を省略することによって、費用は抑えられるかもしれません。
しかし、塗料の密着が甘く、すぐに塗装が剥がれてしまい一般的な塗り替え時期より早い2〜3年以内に再塗装が必要になり、また費用が発生する・・ということもあるかもしれません。
安すぎるお見積もりには注意が必要です。なぜ安いのか?ということを業者に確認しましょう。
また、お見積もりの項目が「一式」などと詳細に記載せずにまとめている場合は、具体的にどんな作業工程で進めるのか確認しましょう。
なぜ、塗装が必要なの?
屋根の塗装が必要な理由は・・
見た目の美しさ
屋根材(瓦やスレート系など)の保護
★塗り替えは10年を目処に!!
屋根は、お家の中で一番紫外線や雨、風などの影響を直接受ける部分で、もっとも傷みやすい部分です。
塗装をしていない屋根材をそのままにしておくと、屋根材の劣化が進み、最終的にボロボロになって、雨漏りにつながってしまいます。
塗装をすることによって、塗装した表面が先に劣化するので、屋根材を守ることになり、結果的にお家を守ることに繋がります。
ただ、塗装による屋根材の保護効果があるのは使っている塗料にもよりますが、5〜15年くらいで塗装が剥がれ始めます。
そのため、一般的にはお家を建ててから10年くらいの屋根塗装をオススメしています。
屋根塗装が必要なサインとは?
先にも申し上げたとおり、屋根が劣化してしまう原因としては紫外線や雨、風などの影響によるものです。
それでは、実際に屋根塗装が必要なサインを見てみましょう!
1、築10年以上である
塗装必要度:レベル3
屋根に使われている塗料にもよりますが、5〜15年くらいで剥がれ始めます。
築10年以上で今まで一度も塗装したことないという方は屋根塗装をすることをオススメします。
2、屋根の汚れ・コケ
塗装必要度:レベル4
屋根の汚れが酷かったり、コケが生えている場合、屋根材の耐久性が低くなります。
また、雨水を通すための道に汚れが詰まってしまったり、
コケ生えることにより、雨漏りを発生させる状況を作ってしまいます。
3、塗装が剥がれている
塗装必要度:レベル5
屋根塗装が剥がれている場合は、剥がれている部分の屋根材から雨水などを吸収し、
ひび割れを発生させる可能性があります。
また、ひび割れから雨漏りしてしまうこともあるので、至急屋根塗装が必要です。
屋根塗装って、どうやるの?
見積もりに「下地処理」や「下塗り」などと書いているけど、よく分からないということありませんか?
ここでは、実際に屋根塗装がどのような工程で行われているのか見ていきながら、省略されやすい工程をチェックしてみましょう!
1、下地処理
下地処理は、地味な作業が多いですが、屋根塗装を行うにあたり最も重要な作業となります。
種類は主に高圧洗浄・ケレン作業・コーキング補修・セメント補修・パテ埋めなどの方法があります。
実際に施工する屋根の状態によって、プロの職人が判断し、施工不良にならないよう下地処理をします。
2、下塗り
下塗りは、下地処理後にはじめて塗料を塗ることをいいます。
下塗りをすることにより、塗装する屋根材のデコボコや細かい傷などを埋めて、きれいに整えてくれます。
また、下塗りをすることでムラが出来にくくなることに加え、あとに重ねる塗料がしっかりとくっついてくれるので、剥がれにくくもなります。
★ チェックポイント ★
残念ながら、下塗りの工程を省略してしまう業者もあるようです。
その分、費用は抑えられますが、下塗りは屋根塗装する上で非常に大事な工程です。
業者を選ぶ時は、下塗りをしてくれる業者か確認すると良いでしょう。
【 豆知識 】屋根塗装後の雨漏り・・。原因はタスペーサーかも!?
タスペーサーとは、スレート屋根で屋根材と屋根材の重なる部分にあえて適切な隙間を作ることで、水分や湿気を排出するための部品のことです。屋根塗装の実績がない業者だと、タスペーサーを知らずに、重要な工程を行わないことも・・。
タスペーサーを挿入する工程を行わないと適切な隙間がないため、雨水が排出されずに雨漏りの原因になることもあります。ご自宅がスレート屋根の場合はタスペーサーの挿入工程があるか業者に聞くと、屋根塗装後に雨漏りが・・などのトラブルを防げるばかりか、その塗装業者が屋根塗装のことをよく分かっているかどうかが分かります。
もし分からないようであれば、その業者は辞めた方が無難です。屋根塗装のイロハのイの部分に当たるため、普段から屋根塗装を行っていない業者である可能性が高いからです。
もう一つの方法としては縁切りといって、お好み焼きのヘラのようなもので、塗装後の屋根材と屋根材の間にヘラを入れて敢えて切れ込みを入れる作業となります。これを行うことで塗材の塗膜で雨水がブロックされずにきちんと流れる道を作ってあげることができます。いずれにしてもタスペーサーか、縁切りかどちらかの工程をやってくれる業者を選定しましょう!
3、中塗り
中塗りは、下塗りと上塗りの中間に塗る工程のことをいいます。
一般的には、上塗りと同じ塗料を塗ります。中塗りをすることにより、塗装による厚みが出て、屋根の塗装が長持ちします。
また、この後の上塗りをしたときに塗りムラがなくなり、きれいな見た目になります。
★ チェックポイント ★
中塗りの工程を省略して、下塗りと上塗りのみを行う業者もあるようです。
中塗りがないと塗りムラがあったり、一般的な塗り替え時期よりも早く塗装が剥がれてしまう可能性があります。
そうなると、さらに費用がかかってしまうので業者にしっかりと確認するようにしましょう。
4、上塗り
上塗りは、中塗り後の仕上げの塗装になります。
一度だけの塗装ですと、色見本で見たような色と比べると薄く仕上がり、塗装の持ちも全然違うため、中塗りと上塗りの2回塗装するのがスタンダードとなっています。
一般的には中塗りと同じ塗料を使い、中塗りで出来てしまった塗りムラをカバーしたり、お客様が求めるツヤや色に仕上げます。
また上塗りすることにより、使用している塗料に含まれる効果を長持ちさせることもできます。
最後に
屋根塗装のお財布への負担は大きいものだと思います。だからこそ、屋根塗装への知識をつけて正しい判断をすることが必要になります。
冒頭でも申し上げた通り、相場よりも安いお見積もりの中には、上記で紹介した「屋根塗装って、どうやるの?」にある★チェックポイント★の工程を省略している可能性があります。
安すぎるお見積もりには注意が必要です。
なぜ安いのか?ということを業者に確認しましょう。
何度塗りかどうか確認しましょう。
お見積もりの項目が「一式」などと詳細に記載せずにまとめている場合は、具体的にどんな作業工程で進めるのか確認しましょう。